内容説明
40年以上にわたり、京都の花街を撮影し続ける、溝縁ひろしの集大成。昭和の祇園のモノクロ写真も含め、花街の魅力のすべてがこの一冊に。
目次
第1章 芸妓・舞妓の美
第2章 華やかなおどりの舞台
第3章 花街の四季
第4章 昭和四十八~昭和六十年の祇園
第5章 舞妓から芸妓へ―祇園甲部・紗月の5年間
著者等紹介
溝縁ひろし[ミゾブチヒロシ]
1949年、香川県に生まれる。1971年、千葉工業大学卒業後、株式会社ユニチカUGに入社。1975年、同社を退社し、スタジオ勤務を経てフリーの写真家になる。1980年、写真事務所「PHOTO‐HOUSEぶち」設立。1994年にJPS関西展運営委員長をつとめる。現在、京都の花街を中心に撮影を続けており、京都の四季や祭、四国八十八ヵ所、西国三十三所など様々なテーマに取り組み、また海外取材や、海外での写真展(アメリカ・ワシントンDC、ドイツ・ミルテンベルク)など国際交流も積極的に行っている。日本写真家協会会員、NHK文化センター京都写真教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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ヒロミ
62
京都の花街を撮影し続けて40年以上というベテラン写真家の方の芸妓と舞妓の写真集。いやあ、美しかったです。英語の説明文もついているので外国人観光客向けかもしれない。舞妓さんのだらりの帯、都をどりでの晴れ姿、桜の下での艶やかな舞妓さんたち。ベタなんですが感動しました。綺麗なものはやはり綺麗。昭和40〜60年までの舞妓さん芸妓さんのモノクロ写真も収録。いちばん好きなのがひとりの少女が仕込みさんから舞妓になり芸妓として一本立ちするまでを追った5年間の写真。あどけない少女から大人の芸妓へ。文学的な香りさえしました。2016/07/07
G-dark
8
まず表紙に一目惚れして、この本のそでに載っている、格子戸越しだからはっきり分からないけれどおそらく芸妓さんがお茶屋の玄関の戸に指をかけている姿に風情があって、もう、表紙とそでしか見ていない段階で「この本は目の保養になる!」とわたしは確信しました。中のページを捲ると、思った通り、頭から足までしゃんとした芸妓さん・舞妓さんたちが色鮮やかな蝶々になって舞っているように見え、皆さんがお召しの着物や帯や簪や扇も…、美の極致!日本語の文だけでなく、英文も掲載されているので、外国の方へのプレゼントにもおすすめの本です。2018/09/08
チョビ
4
デジカメとフィルムの写真を同時に眺めれる、面白い写真集。 「百代の過客」に逆らう花街を表現してることがよくわかります。 諸先輩がたの屍の元、いろんな法律に守られて修行をする中学生をおいかけた写真がある。創作の世界ではどうやら彼女たちは「悲劇のヒロイン」らしい。でも、自分の創作における「こういう方々のはじめて」って、「舞妓Haaaan!!!」の大沢だったり、「この世界の片隅に」のリンといった割とたくましい女だったりする。これからも技能と若さで是非したたかに世の中を渡って欲しいと彼女の頑張りを見て思う。2017/02/21
Yoko Kakutani 角谷洋子/K
2
京都の舞妓さん芸妓さんを撮った写真がとにかく綺麗。季節ごとに舞妓さんがどういう花かんざしをするか、衣装を着るか、の詳細な写真があって分かりやすい。 割れしのぶ、おふく、先笄、奴島田、勝山など日本髪の写真も美しい。 しかし、歳をとるに連れて、着物も簪も地味になる文化に一抹の寂しさを覚えたり。2021/11/08
Hiroyuki Masubuchi
0
2016/05/01