内容説明
1188年、コンスタンチノープル―主のもとを逃げだした奴隷の刺繍職人ティーアは、砂漠で力尽きたところを、孤高の騎士ウェアに救われた。テンプル騎士団に命を狙われているという彼の城にかくまわれるうち、冷酷なウェアに心ならずも惹かれていくティーア。だがウェアへの感謝をこめ、美しい刺繍を施した幟を作りあげたことから、彼女もまた思いもよらない争いの渦へと呑み込まれてしまう。終わりなき逃亡の旅路へと追い立てられた二人の過酷な運命は…。
著者等紹介
ジョハンセン,アイリス[ジョハンセン,アイリス][Johansen,Iris]
全世界で2500万部以上の売り上げを記録するベストセラー作家。現在、ジョージア州アトランタ近郊に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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καйυγα
12
時代は1188年、舞台はコンスタンチノープル。奴隷として生きてきた女性ティーアと妹セレーネ、頭首である騎士ウェアと親友カダールの物語。強情すぎるティーアとウェアのぶつかり合いが際限なく繰り広げられ、読み手側は正直うんざりしてしまう。互いに我を貫くので物事が思い通りに運ばないのも頷けるが、鉄心のティーアに何度折れてほしいと願ったことか。でも、とにかく真っ直ぐな彼女に心が揺さぶられた時もある。お決まりの不器用から育む愛に少しホッとするものの、描写が短いのにかなり過激。うーん、壮絶な合戦が書かれてないのは残念2015/06/07
星落秋風五丈原
3
奴隷の身分から逃げ出したギリシア人女性と命を狙われているめちゃくちゃ強い騎士とのラブロマンス。2014/09/28
u_ron
2
なにも考えずにタイトルに惹かれただけで買ってしまった~。「アイリス・ジョハンセンが推奨する本」なんて、他の小説の帯に書いてあるくらい有名な作家らしいけど・・・この本は全然お薦めできない。 壁投げ!!
zawa
2
うーん・・・アイリスのストーリーって展開がどれも同じで、少し飽きてきてしまったのもあって、あまり楽しめなかった。ヒロインの我が強すぎてあまり好きになれない。2010/06/22
ぶく
1
ヒーロー・ウェアは孤独な人という設定なのに毎晩女をベッドに連れ込むし、ヒロイン・ティーアは頑固すぎてもどかしいロマンスだった。また、この時代の歴史に明るくないせいで呪われた幟がなぜそこまで呪われたものなのか想像しきれなかった。親友カダールが謎めいていて魅力的なお陰で長い話もあっという間に読み切れた感。他の作品もまた読もうかな。2021/09/18