内容説明
1821年、カイロ。若き未亡人ダフネは、考古学者である兄の名を借り、エジプトの古代文字ヒエログリフの研究成果を世に送りだしていた。そんなある日、兄が何者かに誘拐され、ダフネは必死で捜索を始める。だが異国の地で頼ることができたのは、ハーゲイト伯爵の四男で悪評高い、イギリス領事館の厄介者ルパートだけだった。カイロからギザ、そしてテーベへ―危険な長旅はいつしか二人の胸に熱い想いを目覚めさせてゆくが…。RITA賞受賞作家、待望の邦訳刊行開始。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
11
野グソ卿って翻訳者〜これほどひどいライバルの呼ばれ方はみたことなかったわなるほどねー。ヒロインもいいけど、ヒーローやたらと人を投げ飛ばしすぎ。どんだけ大男なの。カラッとして熱くてトボけてるルパートはいいヒーロー。ヒーローの冒険を楽しむ物語。2014/08/03
ネフェルティア
6
再読。ハラハラドキドキして、今回も楽しく読了。のろまで鈍いフリをしているルパートが、実は鋭い観察眼を持っているし、けっこう気を使い屋さんで優しいところもツボ。ルパートの行くところアクシデントありというのが、また面白い。古代エジプト文明の遺跡を自分も一緒に巡っでいるかのような気分になるのも、この話の魅力のひとつ。楽しかった〜。2017/03/02
すっちゃん
5
⭐️⭐️⭐️ 訳のせいか、少々読みづらいが、話自体は面白かった。ノクスリー子爵を何度も野グソ卿と呼ぶヒーローに笑。2017/09/10
ちはや
5
決して嫌いな題材じゃないのに、何故かノレずに斜め読みしてしまったこちらの作品。訳し方が駄目なの?会話口調が駄目なの?カタカナが多い?文字横にある強調の『,』が多すぎたから?よくわからないままでした(~_~;;期待してただけに残念なり~ 2008/07/17
けいちか
5
カーシントン兄弟シリーズ2冊目。四男ルパートが主人公。図体がでかくてうすのろの振りをしているルパートと精神的に圧迫されていた未亡人の恋愛話。21世紀に行ったエジプトと、19世紀のエジプトが、あまりにも変わってなくて笑った。早く他の兄弟の話も翻訳されないかしら。2015/12/28