- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(西洋)
出版社内容情報
幻想的世界を描いた「黒の時代」から、パステルなど駆使し色彩を自由に操った円熟期まで、象徴主義を代表する画家の全貌を紹介。改訂版では、「ローカリズム」「装飾芸術」「日本での受容」など、より多角的な視点からルドンとその芸術を見つめる。
目次
オディロン・ルドン―夢をつむぐ力
序章 荒地の子ども時代―1840~1850年 0~10歳―ルドンの原風景
1章 エチュードの時代―1851~1869年 11~29歳―ボルドーとパリの日々
2章 黒の時代―1870~1888年 30~48歳―異形のものたちとの対話
3章 闇から光のなかへ―1889~1898年 49~58歳―黒との決別
4章 色彩との結婚―1899~1916年 59~76歳―パステルが奏でる夢幻
著者等紹介
高橋明也[タカハシアキヤ]
1953年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究修士課程修了。東京都美術館館長。国立西洋美術館学芸課長、三菱一号館美術館初代館長等を経て、2021年より現職。専門はフランス近代美術。1984~86年、オルセー美術館開館準備室に勤務。2010年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章
山本敦子[ヤマモトアツコ]
1953年生まれ。東京藝術大学芸術学科大学院修士課程修了。西洋美術史専攻。元、岐阜県美術館学芸部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
19
「ゲゲゲの鬼太郎」に出て来た西洋妖怪バックベアード、中学生の頃に美術の教科書で見た「キュクロプス」、長じて三菱1号館美術館で見た、本書の表紙を飾る「グランブーケ」。私を捉えてやまないものが、同一の画家の発想に基づくものと知って、少し前、驚いたことがある。内省的のようで華やかな画風は人を捉え、なお惹かれるものがあります。2024/11/30
菊地
5
「印象派の終わり」としてスーラ等と共に語られることが多い画家という印象のルドン。 僕が観てきた印象派絡みの展示会では観る機会も多くなく「知っているようで知らない画家」だったのでこのシリーズで刊行されたことは有難い。 特異的なモチーフとモノクロトーンが記憶に突き刺さる「黒」の時代と、鮮やかで瑞々しい色彩を描く時代の対比が印象的で興味深い。 画家の画風が変わるのは珍しくないけど、グラデーションのように切り替わるのではなくここまで明確に画風が変化するのはインパクトがありますね。 東京に来るルドン展楽しみです。2024/10/19
kaz
2
このシリーズの他のものと同様、ルドンの作品の変遷とその生涯を追うことができる。ルドンは、類書でも著名な作品しか見ていなかったということがよくわかった。図書館の内容紹介は『19世紀末の象徴主義を代表する芸術家、オディロン・ルドン。黒の世界から色彩の世界に足を踏み入れながら、独自の「光」を創造することで、「夢」の世界をさらに普遍的なものにしていった彼の生涯と作品を紹介』。 2024/12/20
Y
0
★★★☆☆2025/02/13