内容説明
私自身、特攻隊にいたからこそ伝えたい多くの仲間たちの無念の願い。戦争は殺戮の悲惨さとともに、背後で多くの国民が経験する死や破壊によってもたらされる、さまざまな悲劇があります。
目次
第1章 特攻隊―学徒出陣と私の戦争体験(学窓から戦争へ―学徒出陣と海軍への入団;突然の特攻隊員の募集と決めかねた選択;特攻艇震洋と五百人の予科練出身搭乗員;第2章 核戦争の時代と日本国憲法第九条(戦争を放棄した新憲法の大きな衝撃;原子爆弾の出現が、戦争の意味を大転換させた)
第3章 戦争の準備は見えないかたちで進められていく(戦争の準備は見えないかたちで進められていく;ジャーナリズムにこそ戦争を見はる役目がある)
第4章 知らないうちにやってきていた戦争(「修身」「軍事教練」、そして「現人神」;大学に入学して二カ月、あっというまに学徒出陣)
第5章 靖国神社問題と恒久平和への決意(靖国神社には、一般市民の戦死者はまつられてはいない)
著者等紹介
田英夫[デンヒデオ]
1923年東京都世田谷に生まれる。43年学徒出陣し、震洋特攻隊となり終戦をむかえる。47年東京大学経済学部卒業後、共同通信社に入社。社会部、政治部記者、第一次南極観測隊報道担当隊員。共同通信社会部長、文化部長を歴任。62年TBS『ニュースコープ』のニュースキャスターとなる。68年ベトナム戦争報道で政治の圧力でキャスターを解任され、70年同社を退職。71年参議院全国区(日本社会党)で192万票を獲得し、トップ当選。以後、34年にわたり参議院議員として活動。主として外交、防衛問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takashi1982
めがね
るるるん