内容説明
カーリーは、6歳の息子とひっそりと暮らしていた。昼はウェイトレスをしながら、一方では画家として認められつつあった。息子の父親リックは自動車事故で亡くなっていた。彼の大富豪の両親が親権を求めたため、名を変え住家も転々として逃げていたのだ。ふとしたきっかけでカーリーを見つけたリックの親友ジェイクは彼女に惹かれていく。だが、大手の探偵社がついに母子の行方をつきとめ、二人に危機が迫る。カリフォルニアを舞台に、緊迫のラブ・ロマンス。
著者等紹介
ランディス,ジル・マリー[ランディス,ジルマリー][Landis,Jill Marie]
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で歴史学を学ぶ。80年代後半に歴史ロマンスで作家デビュー。過去に16作の歴史ロマンスがあるベストセラー作家である。夫とともにカリフォルニアとハワイに在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
愛が巻き起こす様々なドラマが巧みにまとめてあり、上質な映画を見ているようでした。どの立場の人たちにも彼らなりの意義があり、かたくなさを一生懸命ほぐそうと努力するまっすぐな男性が素敵でした。…彼がこういう人間な理由は素敵なお母様にあるのね。派手さはありませんが、静かに感動できる一冊です。読み友さんから。2021/02/09
choco
10
トワイライトコーヴに住む、息子クリスを心から愛するシングルマザーには秘密があり、そこへ一人の私立探偵が迫る…。その秘密はすぐに把握されるが日常は過ぎ、シングルマザーカーリーの人柄や取り巻く人間関係の素晴らしさを知る探偵ジェイクの揺らぎが良い。クリスを取り戻したい祖母の気持ちも痛いほどだし、狙いどころ収まりどころが秀逸。2018/09/27
romance_holic
3
ヒロインの陰におびえるような生活の緊迫感とヒーローの内心の葛藤が見えるようでした。町の雰囲気も本当にある街のように感じました。読後感もとてもよかったです。時系列が後先でスピンオフ作品「悲しみを乗り越えて」を読んでしまったので、再読してしまうかも。2007/10/23
矢田ふみえ
1
最初は、すすまなかったけど途中からどう展開していくのか、単元が、短く読みすすめられた。大事に思う気持ちがわかるだけに祖母が、孫に会えた時の状況は涙がでた。幸せに、まわりにいる人たちが家族として機能していることに生き方ってあるんだって感じる。2015/04/10
ささじゅん
1
ジェイク&カーリー ☆3.5 続編の方を先に読んでましたが、半リタイアのジェイクはもっと年取ってるかと思ってた。クリスが可愛かったし、2人の葛藤も周りの人達のキャラクターも良かったです。2014/05/07