内容説明
「宗教」の二〇世紀がテーマ。二〇世紀における宗教そのものの変容を取り上げるのではなく、宗教がもたらした諸民族社会文化の変容を、人類史的な「文明化」の進展という視点を加えることによって、多面的に考えなおす。そのため、諸宗教間の比較検討よりも、特定の社会文化における諸宗教の重層・対立・共存などの局面をむしろ積極的に取り上げて、複雑な状況を解き明かすことに力点をおいている。
目次
問題提起・宗教と文明化の二〇世紀
1 中東・アラブ世界における文明化
2 グローバル化時代のミッション
3 「狩猟採集」社会の変貌
4 宗教・国家・開発
5 旧社会主義国の再聖化
6 宗教と民族・コミュナル問題
著者等紹介
杉本良男[スギモトヨシオ]
一九五〇年生れ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得。現在、国立民族学博物館教授。社会人類学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。