内容説明
1943年初頭、ナチス・ドイツはロシア戦線でジリジリと後退を余儀なくされていた。英国特殊工作部では、この機に乗じてヒトラー暗殺を企てる。候補者にリストアップされたのは、ラスティ大尉。アフリカ戦線で捕虜になったドイツ軍将校になりすましたラスティは単身ミユンヘン郊外に落下傘降下する。鷲の巣ことヒトラーの山荘近くの村に潜入した彼は、総統暗殺の機会をうかがう。潜入先の若妻との恋や戦時下の英国、ドイツ国内がリアルかつ重厚に描かれる。
著者等紹介
デイヴィス,マリ[デイヴィス,マリ][Davies,Murray]
英国のサウス・ウェールズ地方で鉱山労働者の子として生まれ育ち、奨学金が大学に進む。国際政治学と詩学で学位を取得したのち、新聞界に入った。デイリー・メイルやミラー社の記者として海外取材物で健筆をふるって名を挙げ、その後作家に転じた
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感想・レビュー
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だりあ
1
夏休みにこのeagle's nestに行こうと思っているので読んでみた。ヒトラー暗殺計画を巡る国内での政治的な駆け引きは面白かったけど、実際に潜入したベック(ラスティ)がわりとうかつなところが多くてなんだかなあという感じだった。実際そんなものなのかもしれないけど。あとイルゼがまったく好きになれず、最後二人で逃げだして二人だけ幸せになったオチもなんだかなあだった。アニーが生きててよかった。2023/04/08
可兒
0
戦中ドイツの生活感がにじみ出ている。イギリスのそれは当然として、敵国について同様の筆致を行うところに感心した。もちろん筋が面白くないと、こうしたところにも突っ込めないのだが2008/11/09
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