内容説明
昭和４年の「影を慕いて」から昭和４２年の「悲しい酒」をへて昭和５３年に没するまで、古賀メロディーは日本人の心の歴史に深く刻まれ、いまも歌いつがれる…。
目次
わが心の歌
遙かなる山河
流転
青雲
デビュー時代とコロムビア
テイチク黄金時代
アメリカ親善旅行
自由の歌声
音楽の心
身辺の記
忘れ得ぬ人々
著者等紹介
古賀政男［コガマサオ］
１９０４（明治３７）年１１月１８日福岡県三瀦郡田口村（現・大川市）に生まれる。１９２３（大正１２）年４月１０日明治大学予科に入学。マンドリン倶楽部の創設に参加。１９２９（昭和４）年３月明治大学商学部を卒業。６月２２日明治大学マンドリン倶楽部第１１回定期演奏会に人気歌手佐藤千夜子の特別出演を得て、指揮をする。１２月２３日佐藤千夜子の紹介で、ビクターで「娘心も」「日本橋から」「影を慕いて」など６曲を佐藤千夜子の歌唱で吹き込む。これが作曲家としてデビューのきっかけとなる。１９３１（昭和６）年３月コロムビアと専属契約を結び、作曲家として第一歩を踏み出す。９月藤山一郎が歌唱した「酒は涙か溜息か」「丘を越えて」が矢つぎ早やに大ヒットとなる。１９３２（昭和７）年２月２０日藤山一郎歌唱、古賀政男ギター伴奏の「影を慕いて」が発売され、大ヒットとなる。１９３４（昭和９）年５月１５日コロムビアを退社し、テイチクに入社。１９３５（昭和１０）年６月末日日活映画「のぞかれた花嫁」主題歌「二人は若い」を発売。テイチク創立以来の大ヒットとなる。１９３６（昭和１１）年５月３１日藤山一郎歌唱の「東京ラプソディ」を吹き込む。以後「男の純情」「人生の並木路」「うちの女房にゃ髭がある」「青い背広で」「人生劇場」などが次々と大ヒットし、古賀政男黄金時代を迎える。１９４０（昭和１５）年２月「誰か故郷を想わざる」「新妻鏡」がヒット。１９４８（昭和２３）年９月「湯の町エレジー」発売。近江俊郎の最大ヒットとなる。１９６０（昭和３５）年１２月日本レコード大賞・作曲賞を「白い小ゆびの歌」で受賞。１９６５（昭和４０）年３月２２日ＮＨＫより永年の功労に対し、「ＮＨＫ放送文化賞」を受賞する。４月３０日自叙伝『我が心の歌』を刊行。１２月２５日日本レコード大賞グランプリを「柔」で受賞する。１９６６（昭和４１）年６月１０日「悲しい酒」発売。１９６８（昭和４３）年５月コロムビアより作曲生活四十年記念、古賀政男大全集『我が心の歌』が発売される。１１月１６日紫綬褒章を受章。１９７５（昭和５０）年４月２９日勲三等に叙せられ瑞宝章を受章する。１９７７（昭和５２）年１０月２５日コロムビア、古賀政男作曲生活五十周年記念「古賀政男大全集～歌は我が友我が心」を発売。１９７８（昭和５３）年１月２４日コロムビアよりゴールデン・ディスク賞を受賞する。２月３日テイチクより作曲生活五十周年を記念し、また功績を称えられて「特別功績賞」を受賞する。６月１７日明治大学マンドリン倶楽部第１０２回定期演奏会（杉並公会堂）が最後の指揮となる。７月２５日午後１時１５分、代々木上原の自宅で急性心不全で逝去（享年７３歳）。国民栄誉賞を受賞
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