出版社内容情報
親鸞の言行をまとめ、その思想を知る上で極めて重要な宗教書として読まれている『歎異抄』。
戦中戦後の絶望的な著者の人生を救った永遠の名著を、
氏自身が渾身の新訳で挑み、読み継がれているロングセラー『私訳 歎異抄』のポケットサイズ版が登場。
新たに「見出し」「脚注」が加わり、
五木玲子の絵が全編を彩ります。
巻末解説では、釈徹宗が五木私訳の魅力を解き明かします。
内容説明
前世、宿業、善悪、慈悲、そして信じるとは?
目次
私訳 歎異抄
歎異抄 原典
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮に渡り、47年引き揚げ。52年、早稲田大学文学部入学。57年に中退。編集者、ルポライターを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を、2010年に『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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門哉 彗遙
3
五木寛之の訳はとても分かりやすかった。でも僕は根本の「南無阿弥陀仏」とさえ唱えればそれは阿弥陀が言わせてるのだからそれだけでいい(解釈間違ってる?)と言うのが、肌感覚で全然分からない。2023/09/28
一滴水
0
この時世、歎異抄が人気のようで様々な訳本、解説本が出ているようだが、五木寛之氏の名訳による本書は、親鸞、唯円の語りを直接聞いているようなわかりやすさ、温かみがある。同時に、ページを繰るごとに出会う五木玲子氏の絵が、素敵なギャラリーを歩んでいるような気分にしてくれる。巻末の釈徹宗先生の解説がさらに歎異抄、浄土真宗の理解を深めさせてくれる。小さな本ながら中は実に大きな世界を収めている。2023/04/06