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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
18
アマゾンでのレビューが高評価だったので買ってみた。記憶障害の設定はどうかな?という印象を受けたが、様々な人々と将棋を指して回る主人公、霧島都の姿がとても素敵に思えた。自分が大人になって将棋を始めたのは祖父に勝ちたかったからだ。でも今は何か違うな…ネット将棋でもただ勝ちたい、強くなりたい。そんなばっかり。何だか貧しくなってしまった気がする。こんな風に自由にたくさんの人と指して交流できると楽しいだろうな。広く人生の盤面を見渡せば、悪手は山のようだけれど、良い手もたくさんあったはず。期待を込めていざ2巻!2015/12/25
かわうそ
13
久しぶりに再読。最近はオンライン対戦は控えめに、youtubeにアップされている対戦動画をちょこちょこ観ている。解説しながら指してくれているので、とてもわかりやすく勉強になる。思うに、定跡にしてもきちんと意味がわからないと、形は同じでも良くないんだろうな。本書の都ちゃんのように、強く、明るく、いろんな場所でいろんな人と指せると、もっと楽しい世界を感じられるような気がする。早くそこまでの実力になりたいもの…この物語は2巻までだけど、この1巻のテーマは「広がりと繋がり」のように思える。やはり面白い作品。2016/07/21
へな
7
過去の対局がきっかけで一か月毎に記憶がリセットされてしまう女の子のお話。同じ将棋をテーマにしてる漫画でもただ将棋の雰囲気が伝わればいいかなという作品も多い中で、この作品はしっかりと将棋を指してくれてますね。 17歳の時の記憶しかないので制服着てるのも納得するんですけど、22歳なんだよなぁってのが読んでてどうしても気になりました。 でもそれもまた良しです。2014/11/29
紫雲寺 篝
6
将棋知らなくても読めますね。知ってるとさらに楽しいんでしょうが。1ヶ月ごとに記憶がリセットされてしまう主人公。この女の子がいろいろな場所で将棋をする話。主人公の世界は毎回リセットされているので、1度攻略されると負け続けるとか成長しない人は最強になれないというか、そういう話は今のところないんですけど、作品の限界としてその部分をどう描くかが気になりますね。真面目な将棋漫画で大袈裟なところはあまりないんですけど、まず設定が大袈裟だからそこはいいかな。絵は綺麗で読みやすかったです。2014/11/13
ゆず太
5
「私の余生にひとつお付き合い下さい」と屈託無く笑う彼女は、棋士として詰んでしまっただけでなく人生においてもまた一ヶ月毎に詰めろ逃れの勝負をしている。指しているときの彼女はそれはもう生き生きとしているのだけれど、いつも着ている喪服のようなセーラー服が17歳で時が停まってしまったことから読み手を決して逃がしてはくれない。この物語は、さながら彼女の長い長い生前葬なのだろう。いつか彼女の探し求める相手に王手が掛かるまで、彼女の人生を見守ろうと思う。2015/01/13
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