講談社選書メチエ<br> 『論語』―孔子の言葉はいかにつくられたか

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講談社選書メチエ
『論語』―孔子の言葉はいかにつくられたか

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  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065223796
  • NDC分類 123.83
  • Cコード C0310

内容説明

孔子の言葉は一日にして成らず。春秋時代の弟子たちが残した師の言行は、口承で、あるいは竹簡や木簡によって紀元後に伝えられた。それはさらに時を経て、前漢から宋、江戸時代の日本に至るまで、儒教の思想家たちの強い意志と意図とともに編纂、継承され、ついに『論語』は東アジア最大の古典としてつくりあげられた。鄭玄、何晏から朱子までの儒家、江戸の伊藤仁斎、荻生徂徠らはあるべき聖賢の思想をいかに追い求めたか。『論語』テキストの系譜を、ひとつの思想史として描き出す!

目次

第1章 『論語』はいつできたのか―成立過程の謎を追う
第2章 孔子の生涯と弟子たち
第3章 孔子は『易』を読んだのか―『論語』の形成と「三論」
第4章 矛盾なき体系を求めて―鄭玄の『論語注』
第5章 「道」という原理―何晏の『論語集解』
第6章 継承されたものと失なわれたもの―皇侃の『論語義疏』と〓〓の『論語注疏』
終章 「古注」と「新注」―朱熹『論語集注』と江戸儒学
『論語集解』抄訳

著者等紹介

渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了。現在、早稲田大学理事・文学学術院教授。三国志学会副会長事務局長。専攻は中国古代史。文学博士。後漢国家と儒教の関わりや『後漢書』の翻訳などに取り組む一方、「三国志」についての一般向け解説、啓蒙も精力的におこない、映画『レッドクリフ』日本語版監修などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

51
2500年も過去の、師と弟子の物語の成立過程と、古典がどのように現代まで伝わってきたのか、文献の伝承過程が興味深い。弟子や孫弟子の時代に、限られた人数で編集されたような過去のイメージはもはや古く、学派の共有物として多様なヴァリエーションが存在し、他の諸子百家文献との相互乗り入れまで行われていたらしい。古典化して本文の変更ができなくなった時代には、注釈によって思想を語る土台になっていったことがわかる。今世紀の2016年になって、現行の論語にない残欠竹簡が発見されていたのには驚いた。今後の考古学の成果に期待。2024/01/06

ジュンジュン

11
難っ!早稲田大学の授業用原稿をまとめたものらしいが、内容についていける学生さんに感服する。司馬遷が史記を執筆した時、論語は未だ完成せず、原本が複数あったという。それが長い年月をかけて編纂されたのが、司馬遷以後~前48年頃。ここまで(第三章)は面白いし、分かる。だが、第四章以降の解釈の個別点検になると苦しい。2021/06/22

さとうしん

8
『論語』はどう読まれてきたかの歴史。注釈を中心とした解釈史がメインなのかと思ったら、定州漢簡や海昏侯墓出土竹簡なども使用しつつ『論語』成立史に意外と紙幅を割いている。朱熹の新注を「あまりにも自らの体系に固執しながら、古典を解釈する」と批判し、古注にシンパシーを寄せるが、「孔子の本来の教え」は古注ともやや遠いところにあるのではないだろうか。2021/02/13

ikeikeikea

4
朱熹の新注ではなくそれ以前の古注を中心として、論語がどう読まれてきたからを解説した1冊。先行する感想を読んで誤解する人が出るとも限らないので、一応の補足を行うが、著者は古注が「孔子本来の教え」であると述べている訳ではない、新注の方が合理的な解釈を行っている部分もあるとすら述べている。けれども、古注にこだわるのはそれが「異なる思想状況の中で著されてきた論語が抱える矛盾をそのまま我々に伝える」からである。 論語の成立に至る経緯を考えれば、「自らの体系に固執する」新注よりも古注を重視するべきなのだろう。 2021/02/23

Go Extreme

3
論語はいつできたのかー成立過程の謎を追う:素材と解釈 成立の伝承 武内義雄の仮説 津田左右吉の仮説 孔子の生涯と弟子たち:孔子の思想 孔子列伝 諸子百家 孔子は易を読んだのか―論語の形成と三論:司馬遷 定州  矛盾なき体系を求めて―鄭玄の論語注:儒教の国教化 三礼体系 論語内での総合性 道という原理―何晏の論語集解:四学三教 道の絶対性 継承されたものと失なわれたもの:仏教の台頭 五経正義と論注疏 注に寄り添う論語注疏 古注と新注―朱熹『論語集注』と江戸儒学 『論語集解』抄訳2021/07/13

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