出版社内容情報
柳澤 健[ヤナギサワ タケシ]
著・文・その他
内容説明
1993年4月2日。全日本女子プロレス、JWP、LLPW、FMWの4団体が横浜アリーナに集結し、史上初めてオールスター戦で開催された。北斗晶と神取忍による伝説の死闘が行われたこの日を境に、空前の女子プロブームが幕を開けた―。灼熱の季節を駆け抜けた、死をも怖れぬ表現者14人の証言集。
目次
ブル中野
アジャ・コング
井上京子
豊田真奈美
伊藤薫
尾崎魔弓
ロッシー小川
ジャガー横田
デビル雅美
ライオネス飛鳥
長与千種
里村明衣子
広田さくら
神取忍
北斗晶と対抗戦の時代
熱闘!座談会 里村明衣子×雨宮まみ×柳澤健 リングの一番星を探せ!みんなで語ろう☆「2016年の女子プロレス」
著者等紹介
柳澤健[ヤナギサワタケシ]
1960年3月25日東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。文藝春秋に入社し、『週刊文春』『Sports Graphic Number』編集部などに在籍。03年7月に退社し、フリーとして活動を開始する。07年にデビュー作『1976年のアントニオ猪木』(文藝春秋)を上梓した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
19
クラッシュ・ギャルズ引退後、初めてヒールとしてトップに立ったブル中野。そのブル中野と抗争を繰り広げたアジャ・コング。他団体との対抗戦が大きな話題となったが、井上京子は「なんでコイツらがメインやってんだろう」、豊田真奈美も「全女が一番」だと思っていたという。90年代女子プロレスを軸として、14人のインタビューが 収録されています。全日本女子プロレスという団体がいかに狂っていたかというのは、 かつて所属していたレスラーたちのインタビューを読むと、よくわかります(続く 2025/01/08
緋莢
18
ビューティ・ペア、クラッシュ・ギャルズで多くの女性ファンを熱狂させた女子プロレス。「闘う宝塚」と呼ばれた女子プロレスはその後、アジャ・ゴングVSブル中野から大きく様変わりし、1993年のオールスター戦開催で、空前のブームを迎える。女子プロレスの中心的存在だった「全日本女子プロレス」で活躍した選手を中心にブームと、それ以降の女子プロレスについて14人の選手が語る。2016/07/09
チャリー・コグコグ
16
808頁!大作。強烈で衝撃の内容。 全日本女子プロレス【最狂軍団】と言われる理由がブル中野、アジャ・コング、井上京子、豊田真奈美、伊藤薫、尾崎魔弓、ロッシー小川、ジャガー横田、デビル雅美、ライオネス飛鳥、長与千種のインタビューに満載。 全女後のガイアの正統派の里村明衣子は上の世代を超えるタスクを、広田さくらは新しく楽しませるプロレスを担っていた。今後も期待。 女たちがプロレスに人生をかけている凄さに尽きる。全女を運営していた会社の異常さが随所に語られるがそんな異常な世界で闘った彼女たちに畏敬を持って読了。2024/11/17
速読おやじ
12
プロレスファン歴長いですな、本書を読んで、女子プロの歴史と熱狂を改めて知った。クラッシュギャルズをはじめ懐かしい選手たちの姿が、当時の雑誌の記憶と重なり蘇る。レスラー間の嫉妬や感情、そして団体運営の混沌ぶりまで赤裸々に語られ、リング上のドラマがいかにリアルな人間関係の延長にあったかが伝わってくる。シュートマッチの実態など、知らなかった話も多く、インタビュー形式だからこその迫力と説得力あり。柳澤健さんの筆致も見事で、女子プロレスの本質に迫る労作。1000ページと圧巻のボリューム。プロレス最高!2025/05/11
ランフランコ
12
男のプロレスより女子プロレスの方がドロドロしてエグい。男は金でもめるが、女は好き嫌いや感情でもめている。多くのレスラーが出てくるが舞台裏やエピソードはそれぞれみんな面白い。とにかくみんなようやるわというのが率直な感想。読み終わった今尊敬する人はと聞かれたら「ブル様」と答えるだろう。2018/05/25