内容説明
「いじめられている諸君、自殺するくらいなら復讐せよ」と呼びかけ、「ハングル語なんてありません」と喝破する。天皇制・保守・革新・差別語・老後・人権などなど…現代社会の話題・問題を正面からメッタ斬り!新聞・雑誌に掲載された過激で真面な評論集。私たちの強い味方です。
目次
第1章 健全なる精神は健全なる言論に宿る(「団塊の世代」という公理系;坂東眞砂子「子猫殺し」を論ず;常識的在日論のすすめ ほか)
第2章 健全なる精神を保つために(ろうごが待てない;ゼロサン時評、ゼロヨン時評;脱靴掻痒漫筆)
第3章 健全なる精神のフットワーク(「吉本の幻像」の罪;「地震の前兆」事前にやってよ;お元気ですか、人権主義者様 ほか)
著者等紹介
呉智英[クレトモフサ]
1946年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業。評論家。思想や言葉、知職人論など幅広い分野で執筆する。マンガにも造詣が深く、日本マンガ学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
17
時事にズバズバ切り込む感じは曽野綾子や養老孟司と似ている。時事自体は2000年前半と古い。2017年になってみれば、著者と同じ考えを持っている人は結構増えているのではないかと思う。2017/10/15
双海(ふたみ)
15
痛快。部屋の中をくるくる廻りながら読みました。2014/07/24
猫丸
14
パターンが見えれば呉智英は通過してよいだろう。本人も自覚しているように長い論理階梯を踏破できる資質は無い。短答式知識が主であり、議論は“形式的首尾一貫性からの逸脱を衝く”パターンに尽きる。「ふだんのアナタの主張Aの通りなら、今回のBに賛成(あるいは反対)しないのはおかしい」と横から口を出す。しかもノーガードに等しい低レベル論者を揶揄うことが多く、やはり呉の芸はエンタメ領域にあると確認した。つまり古き良き「宝島」文化の端っこで蘊蓄担当しているのが相当だ。買うべきは、その膨大な読書量由来の情報である。2020/12/07
tkm66
1
単行本発刊時に購入・10回くらいは読んでいる・・。ノーチェック何度目か、情け無い!2022/06/20
m
1
世の中の変だなと思う出来事を公言できない自分がいるんだけれども、この本を読むと、どうしてそうなのか、誰も言わない切り口でズバッと表現されていると思った。2013/01/13