出版社内容情報
貸本屋の与之吉が貸し出した本に記されていた『たすけて』の文字。与之吉から話を聞いたお勝と女房のお志麻が貸出先を調べるよう勧めたところ、相手は大勢の奉公人を抱える日本橋の両替商だとわかった。だが書いた者が名乗り出ることはなく困惑するお勝たちだが、数日後、若い娘が『ごんげん長屋』を訪ねてきて――。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第七弾!
内容説明
貸本屋の与之吉が貸し出した本に記されていた『たすけて』の文字。与之吉から話を聞いたお勝と女房のお志麻が貸出先を調べるよう勧めたところ、相手は大勢の奉公人を抱える日本橋の両替商だとわかった。だが書いた者が名乗り出ることはなく困惑するお勝たちだが、数日後、若い娘が『ごんげん長屋』を訪ねてきて―。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第七弾!
著者等紹介
金子成人[カネコナリト]
1949年長崎県生まれ。会社勤めのかたわら倉本聰に師事し、72年『おはよう』で脚本家デビュー。2014年「付添い屋・六平太」シリーズ(小学館文庫)にて小説デビュー。軽快かつ深みのある物語展開と、人間味溢れる人物描写で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
79
ごんげん長屋の日常に何かが起こって住人も日々飽きないだろうな。困ったことがあればいつもお勝に頼ればいいし。そんなお勝の娘も少しづつ大人の階段を昇り始める。でも、まだもう少し子供でいて欲しいよね。大家の伝兵衛さんが疲れがたまって寝付いた。再婚話を持ち込んだ長屋の連中。候補が上がるも、皆一様に言う言葉「いい人過ぎて面白みがない」うーん、もう少し一人で頑張ろうか、伝兵衛さん。「ゆめのはなし」が面白い。貸本の中に「たすけて」と書かれた言葉。調べると両替商の女中が書いたらしい。事件を呼びこむその顛末に福の神あり。2023/09/26
やま
54
女手ひとつで三人の子供を育てるお勝の奮闘物語です。江戸は根津権現社の南側にある質舗「岩木屋」の番頭であるお勝39才は、根津権現社の近くの「ごんげん長屋」に住まいして、孤児であったお琴13才、幸助11才、お妙8才の3人の子供たちを引き取り、女手ひとつで育てています。【読後】字も大きくて、読みやすく、好きな本です。おりょうのよさが出ている「ゆめのはなし」が、よかったです。シリーズ7作目。2023.09発行。字の大きさは…中。2024.07.18~20読了。★★★☆☆ 図書館から借りてくる2023.06.192024/07/20
tomtom
18
伝兵衛になんともなくて一安心。貸本に書かれた「たすけて」から事件を防ぐ女中や長屋の住民たちがよかった。2023/12/18
ごへいもち
16
概ね満足。ただ長屋の子供が文のやりとり?にちょっと違和感2024/07/28
ときわ
10
どうという事のない江戸の庶民の暮らし。もう7冊目でびっくり。いろんなことを飲み込んで、さりげなく活躍するお勝さんが好きだ。決して豊かではないが、極貧でもない人たちが暮らす長屋。私は時代小説をたくさん読んでるから、大家さんが結構大変な仕事だとは知ってる。今回、大家の伝兵衛さんは疲れがたまってしまったのかな。それとも他に何か原因があるのだろうか。ともかく最後の話では、また長屋の住民の世話を焼いているみたいでちょっと安心した。2023/11/08
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