出版社内容情報
松井町の番屋に急に呼び出された桂千鶴。駆けつけると、元女郎のおつねが腕を折られるなど酷い暴行を受け苦しんでいた。浪速屋で働く女郎たちの過酷な暮らしを見ていられず、女将に談判しようとしたところ、男衆から殴られたり蹴られたりしたのだと語る。しかしおつねも女将の肩を刺したことで、一人で罪を負わされそうになっていた。その様子を見かねた千鶴は、おつねから京橋の呉服問屋で暮らす七之助という男子が、元気に暮らしているか確かめてほしいと頼まれたのだが。累計百万部突破の超人気シリーズ、第十四弾!
内容説明
女医の千鶴が松井町の番屋に駆けつけると、元女郎のおつねが腕を折られるなど酷い暴行を受け苦しんでいた。女郎たちの過酷な暮らしを見ていられず、女郎宿「浪速屋」の女将に談判しようとしたところ、男衆から殴られたり蹴られたりしたのだという。しかしおつねも女将の肩を刺したことで、一方的に罪を負わされそうになっていた。千鶴は、京橋の呉服問屋で暮らす七之助という者が、元気に暮らしているか確かめてほしいというおつねの切実な願いを叶えるため、奔走する―。累計百万部突破の超人気シリーズ、待望の第十四弾!
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
59
女医師、桂千鶴の奮闘物語です。桂治療院を営む桂千鶴は、長崎でシーボルトに師事し、内科も外科も出来る医師です。千鶴の助手であった日本橋の呉服問屋の娘・お道も、医師として千鶴を助けるまでに成長しました。千鶴は、患者の治療だけでなく。病気のもととなる心の悩みも相談に乗る医師として成長しています。その奮闘ぶりを書いた物語です。【読後】 久しぶりに「藍染袴お匙帖」を読みました。桂千鶴先生の凛とした姿が、力強く、優しく、そして頼もしいです。次作を読みたいです。2024/04/02
ひさか
25
2023年9月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ14作目。ほととぎす、雨のあとの2つの連作中編。2年5か月ぶりだが、このシリーズはこんなものか。いつもの千鶴さんのお節介というか、真相を突き止めていく展開が面白い。お道と圭之助が互いに想いあっているのが楽しみ。千鶴さんの活躍シーンも良いが、やはり求馬が登場しないと。次巻からの求馬、今回登場した七之助の桂治療院への参加なんかが気になる。2023/10/24
ごへいもち
14
時代だから仕方ないけれど証拠もはっきりしないまま一件落着というのがなんだか気になってきた。次は2025年10月〜2026年2月頃?2024/09/29
まりも
4
求馬さまが帰ってきたー!!それにしても起きる事件が胸くそ悪い。千鶴先生、腕も良くて人柄も良くて、武道もできて、正義感もあって素晴らしい女医さん。なのに、どこか、共感できないのはなぜなんだろう…最後、おつねさんが救われたので、本当に良かった。2024/08/13
アニータ
3
シリーズ14作目。千鶴のピンチに菊池求馬が。大坂在番から帰ってきました。千鶴は町医者をどう続いえていくのかな。2024/04/30