出版社内容情報
刺客として放たれた仔犬の音吉を退け、束の間孫の桃子と過ごせる日常を取り戻した愛坂桃太郎。しかし、抗争の元凶たる東海屋千吉との決着がつかないことには真の平穏は得られない。愛する孫とのかけがえのない日々を取り戻すため、わるじいが大奮闘! 大人気時代小説シリーズ、シーズン完結巻!
内容説明
仔犬の音吉を退け、久しぶりに愛する孫の桃子と思う存分に触れあうことができた愛坂桃太郎。しかし、そんな桃太郎のもとに、今度は刺客を放った黒幕である東海屋千吉が思惑ありげに訪ねてくる。江戸の町を取り巻く騒乱の元凶たる千吉との因縁に決着をつけないことには、真の平穏は訪れない。愛する孫が笑って暮らせる日常を取り戻すため、わるじいが一世一代の大勝負に臨む!大人気時代小説シリーズ、感動の完結巻!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
84
わるじい慈剣帖「うそだろう」10巻。え~最終巻少し早くないですか、それぞれ納まるところに納まったので仕方ないかな。2023/05/04
kei302
64
うそだろう! まさか、珠子姐さんが! 蟹丸が! 桃さんの元から去って行く人たち。臥煙の虎蔵が長梯子で火事場から人を助け出す場面が格好良かった。歳を取ったなりに遣える秘剣にますます磨きがかかる。桃さん、お達者で。2022/11/13
雅
61
シリーズ完結!ヤクザとの抗争が終わったとはいえ、少し寂しい終わり方。みんな笑っての大円満ではありませんでした2023/03/05
タツ フカガワ
57
語り口の軽さとテンポの良さにユーモアを交えた第2シリーズもこれで楽しく読了です。この完結編は最終章「いい縁起売ります」がとくによかった。なかで桃太郎が発する「嘘だろう」は2度。どちらも、まさかあのふたりが……という驚きとともに、いやあこんなにしんみり余韻ある結末になるとは予想外でした。第3シリーズ“義剣帖”から読み始め、すぐに“秘剣帖”シリーズから読み直したわけですが、もう一度“義剣帖”を読み直そうかと思ったほど、この最終章はよかった。2024/10/02
ひさか
36
2022年11月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目にして完結編。増えるタコ、窓辺の男女、変な音の男、いい縁起売ります、の4つの連作短編。全ての謎と事件が解決した。と言いたいところだが、いい縁起売りますの正吉とその仲間のここまでの手間をかける出来事の動機がよくわからない。単なる物好きというだけではないだろうし…。なんだろう?気になる。2022/12/05