出版社内容情報
旗本成島家当主の平四郎が、人に逢いに行くと云って出掛けたきり消息を絶った。上役に命じられて平四郎捜しを開始した白縫半兵衛だったが、その行方は杳として知れず、手掛かりも見つからない。そんな折、平四郎の学問所仲間だった相良伊織が、ある老夫婦とその娘を捜そうと動き出す――。真面目で気性も穏やかな平四郎は何故姿を消したのか、そしてその行方は!? 「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く臨時廻り同心の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第十七弾。
内容説明
旗本成島家当主の平四郎が、人に逢いに行くと云って出掛けたきり消息を絶った。上役に命じられて平四郎捜しを開始した白縫半兵衛だったが、その行方は沓として知れず、手掛かりも見つからない。そんな折、平四郎の学問所仲間だった相良伊織が、ある老夫婦とその娘を捜そうと動き出す―。真面目で気性も穏やかな平四郎は何故姿を消したのか、そしてその行方は!?「世の中には知らん顔をした方が良いこともあるさ」と嘯く臨時廻り同心の人情裁きを描く、書き下ろし人気シリーズ第十七弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。「特捜最前線」「水戸黄門」などテレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
127
いつでも、どんな時でも、安心して読める大好きなシリーズの新作は第17弾。読んでるうちに自分の心が凪て行くのを感じる。半兵衛さんの持つ雰囲気は私の安定剤のようだ。2022/11/02
やま
62
北町奉行所臨時廻り同心、白縫半兵衛の人情味のある裁きが見所の物語です。半兵衛は、罪を犯した人の情状をくんで「世の中には知らん顔した方が良いこともあるさ」と嘯きながら事件を治めていきます。そのために「知らん顔の半兵衛」と呼ばれています。物語が単純で、勧善懲悪で、読みやすく、肩の凝らない読み物になっています。浜町堀、強請屋、律義者、馬の脚、の短編4話の中で、特に「律義者」がよかった。おだやかに過ごしてほしいと思う。17作目。2022.10発行。字の大きさは…中。2023.04.02~05読了。★★★☆☆2023/04/05
とし
61
新・知らぬが半兵衛手控帖「律義者 」17巻。今回も気持ちよく読み了です。2023/01/29
真理そら
49
表題作は感動的な愛の物語で、20年の間にはそれぞれの立場で様々な物語があったはずなのに「世の中には~」であっさりと終わってしまうのが何とも言えない、さすが半兵衛さんだわw2022/10/15
goodchoice
4
じっくりと読ませる筋立てがとても心地よく読める。いつまでも続いて欲しいシリーズだ。2022/12/05