出版社内容情報
とうふ屋の七兵衛が出会ったおさむらい。毎日とうふを持っていっても、いっこうにお代をはらってくれません。その理由とは……?はたらき者のとうふ屋七兵衛さんは、ひとりのおさむらいに出会います。おさむらいはよほどとうふが好きなのか、なにもつけずに一丁ぺろりと食べてしまいます。「とうふ代は後ではらう」というのですが、実はとうふ代もはらえないほどまずしい暮らしをしているのでした。話を聞いた七兵衛さんは、こまっているおさむらいを放っておけず、少しでも元気づけようと毎日おからをさしいれることに。ところがある日、七兵衛さんが熱を出してしまいます……。
宝井琴調[タカライキンチョウ]
著・文・その他
ささめやゆき[ササメヤユキ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
29
結末から遡ると、かずさ屋七兵衛の一丁四文の豆腐がこの上なく豊かなものに思える。2021/01/14
ねなにょ
26
七兵衛さんのように、ピュアな心で他人を信じられるな世の中であったら、もっと生きやすいだろうに…。しかし、ツケで豆腐を食べまくってたクセに、握り飯を断った荻生徂徠流の美学? は、カッコいいけれど、笑えた((´∀`*))。2019/11/05
oldman獺祭魚翁
22
講談の中でも出世物・世話物に分類される話だが、荻生徂徠と言えば、最近子孫が東大に膨大な資料を提供して話題になっているようです。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220516/k10013624711000.html2022/05/27
おはなし会 芽ぶっく
19
いいお話し。講談を聞く機会がないのですが、神田松之丞さんの講談を聞いてみたいな。人気過ぎてチケットとれないそうですが(;^_^A 歌舞伎や狂言など日本の文化を絵本でも残せるって素晴らしいですね!豆腐屋さんも徂徠さんも粋で、人情味溢れています。 【SDGs8 働きがいも経済成長も(仕事 職業 将校・軍人・スナイパー・傭兵・戦闘員・戦士)】2019/03/17
ヒラP@ehon.gohon
16
訪問読み聞かせ2022/09/21
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- 和書
- 恐怖箱魂迎 竹書房文庫