出版社内容情報
強敵佐々島との死闘を制すも、傷を負ってしまった生馬。ほどなく快復するものの、惠比壽屋の一人娘お君と、亡父源心の過去の経緯から、再び十河藩の魔の手が伸びることを危惧し、仁蔵に探索の協力を求める。仁蔵の調べで十河藩では世継ぎを巡る二派の訌争が激化していることが判明し、今後の事態が憂慮されるなか、生馬の道場に十河藩士二人が現れ――。心優しき巨躯の剣士「迷い熊」が悪を討つ! 痛快人情活劇シリーズ第六弾!!
内容説明
強敵佐々島との死闘を制すも、傷を負ってしまった生馬。ほどなく回復するものの、惠比壽屋の一人娘お君と亡父源心の過去の経緯から、再び十河藩の魔の手が伸びることを危惧し、仁蔵に探索の協力を求める。仁蔵の調べで十河藩では世継ぎを巡る二派の訌争が激化していることが判明し、今後の事態が憂慮されるなか、生馬の道場に十河藩士二人が現れ―。心優しき巨躯の剣士「迷い熊」が悪を討つ!痛快人情活劇シリーズ第六弾!!書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る。2011年「返り忠兵衛 江戸見聞」シリーズにてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
86
長屋道場騒動記6作目 2020.02発行。字の大きさは…中。 その翌日、始動、接触、錯綜、暴発の5章。 信抜流指南の道場を構える間野生馬の剣が、悪を断つ。 惠比壽屋・与惣兵衛の一人娘・お君が十河藩の姫君で有ることが、十河藩と三嶽藩に知られてしまった。十河藩の藩主・町邑玄蕃頭は、三嶽藩主の実弟で、十河藩へ養子として入っています。 玄蕃頭は、子がなく、体が悪く、早く世継ぎをもうけなくてはならないが、次の世継ぎも三嶽藩から出そうと考えている三嶽藩のものには、お君が邪魔で…。→2020/10/23
とし
75
長屋道場騒動記(迷い熊匿す)6巻。強敵佐々島との決闘で傷も癒えたと思えば、亡き父が関わった惠比壽屋与惣兵衛の一人娘お君が十河藩の姫あることから、三嶽藩と十河藩との争いに巻き込まれるが。生馬さん、様々な人に支えられて良いですね。2022/03/21
Mc6ρ助
9
『「お前さんも見てのとおり、おいらが出来んなぁここまでだ」・・「だから、たとえお前さんがこの一件で何やらかそうがおいらは知らねえし、耳に入れるつもりもねえ」・・反町は、肚を据えて仁蔵の軛を解き放ったのだった(p28)』浪花節だねー、反町さん。『「帰ってきたぜぇ」(p288)』よ、千両役者!、ということで(って読んでない人には分からない)脇役の渋さが目立つ第六巻。2021/03/24
ニッキー
8
コロナウィルスの嵐が吹き荒れる中、第6巻を読み終えました。まさか町屋の娘と思っていた、気が強いお君が姫様⁉️ 話は、急転お家騒動の嵐に生馬が巻き込まれて行きます。そこにお玉ヶ池の千葉道場が絡み、今後の三嶽藩しいては十河藩との攻防が楽しみになって来ました。また事実を知ったお君は⁉️2020/02/29
kmzwrs5781
1
少しずつ明らかになっていく秘すべき真実。何を優先するべきか、生馬の悩みは尽きない。仁蔵親分との小舟での密談は少しほっとできる時間2024/12/10