折々のうた―春夏秋冬‐秋

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  • サイズ A6判/ページ数 160p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784887471306
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0092

出版社内容情報

?詩歌は言葉のふるさとです
 日本語グルメ大岡信の案内で
 四季の旅に出ませんか   ― 谷川俊太郎

あの「折々のうた」(大岡信・著)が帰ってきた――
童話屋のポケット版詩集全4巻になって新発売!

●「折々のうた」は――
大岡信が1979年1月25日から2007年3月31日にかけて
『朝日新聞』朝刊1面に連載したコラムです。

詩歌の国・日本の千年の歴史を物語る、現代の万葉集、足かけ29年の著作、
実に6,762編の中から、春・夏・秋・冬それぞれ68編を選びぬき、全4巻にまとめました。

●企画者「折々のうたを読み伝える会」の一同は、
 みな大岡さんの「折々のうた」ファンであり、読者であり、友人です。

企画編集 折々のうたを読み伝える会
   谷川俊太郎(詩人)
   山田馨(元岩波書店編集者)
   中村謙(元朝日新聞記者)
   田中和雄(童話屋編集者)
装幀 安野光雅

●解説執筆も、名だたる「折々のうた」ファンが担当します。
春編…まえがき・谷川俊太郎 解説・中村謙
夏編…解説・工藤直子
秋編…解説・長谷川櫂
冬編…解説・俵万智

<童話屋・創業40周年記念出版>

大岡信[オオオカマコト]
1931(昭和6)年、三島市生まれ。詩人。歌人大岡博の長男。父と窪田空穂の影響で、沼津中学時代に作歌・詩作を行う。一高文科から東大国文科卒業。在学中に「現代文学」、卒業後「櫂」に参加し、「シュルレアリスム研究会」「鰐」を結成。読売新聞外報部勤務を経て、明治大学・東京芸術大学の教授をつとめた。詩と批評を中心とした多様な精神活動を行い、また連歌から発展させた連詩を外国人とも試みている。日本芸術院会員。
詩集―「記憶と現在」「春 少女に」「ぬばたまの夜、天の掃除器せまつてくる」「旅みやげ にしひがし」「丘のうなじ」など。
著書―「折々のうた」「新折々のうた」など多数。

目次

秋来ぬと―藤原敏行
秋たつや―三浦樗良
川風の―紀貫之
松の葉がこぼれてゐる―山村暮鳥
萩の花―山上憶良
木のまより―よみ人しらず
空をあゆむ―荻原井泉水
澄む月や―榎本其角
馬追虫の―長塚節
湯浴みして―長谷川櫂〔ほか〕

著者等紹介

大岡信[オオオカマコト]
1931年静岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

46
こういった歌集は時代順に並んでいるものが多い印象だけど、この本はランダム。昭和の歌の後に万葉集が出てくると、心の準備が出来ておらず(何のための準備。笑)何故か‘うわっ’となる。万葉集には春夏秋冬の部立がないので、秋の歌として出てくると不思議な感覚。『蓑虫にならねば/ぶらりともできず/鷹橋狩行』青葉のころからもう蓑作りに忙しかったよ、と蓑虫は不満だろうという大岡さんのコメントにクスリ。『によつぽりと/秋の空なる/富士の山/上島鬼貫』鬼貫の口語調擬態語に心を撃ち抜かれてしまった。2020/09/29

クラムボン

8
秋と言えば「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(子規)、秋深き隣は何をする人ぞ(芭蕉)」誰もが知っている歌が入っているのは嬉しいことです。さほど有名でない歌人藤原敏行の「秋来ぬと‥」の歌が中国渡来の暦と日本の季節のズレについて出された答えだと、大岡信の200字文を長谷川櫂が解説している、フォローですね有難い。秋の歌の中で私の好みは子規の二句「行く我にとどまる汝(なれ)に秋二つ、糸瓜(へちま)咲いて痰のつまりし仏かな」漱石への惜別句と死ぬ間際の句。共に別れの句、深刻度は大違いの筈だが、どちらも可笑しみに味わい有り。2020/11/01

ピンクピンクピンク

6
良いなと思ったのは、よみ人知らずの「木のまより もりくる月の影見れば 心づくしの 秋は来にけり」。現代に思い浮かぶ秋ど真中な感じがして。面白いと思ったのは正岡子規の「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」。詠んだ翌日に亡くなったとのことで、歌人たる最後が格好いい。そして今のリズム、意味でみるとなんか面白い。2016/11/19

かつみす

6
「折々のうた」は6762回連載されたそうだ。ここに収められたのは68篇で全体の百分の一。まさに氷山の一角だけど、さすがに精選されていて、馴染みのあったものもかなりある。詩歌はそれだけで読むと意味がとりにくいので、こんな風に分かりやすくて短い解説文とセットにして読めると有難い。この本は右頁で大きな文字で作品を取り上げ、左頁に解説+作者紹介+難しい語彙の意味+新聞掲載年月日をまとめている。折に触れて読み返したい良書で、登録数・レヴュー数がこんなに少ないのはもったいない。もっと寒くなったら「ふゆ」の巻を読もう。2016/11/17

a

1
好きだなと思うのといまいちだなと思うのがあったけれど、全体としてはよかった。2020/07/09

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