出版社内容情報
母を三年前に亡くし、父であり腕のいい料理人の千吉と、二人で飯屋を切り盛りしているおはる。女義太夫の修業に出ていた妹のおとよが、相撲取りの藤ノ松との子を宿して帰ってきて、ますます忙しい。江戸っ子が大好きな初鰹の時季がやってきた。常連でもあるお隣のご隠居、又兵衛のところに鰹が届いたが、又兵衛は頑として受け取らない。どうもそれには、花火師のもとへ嫁ぎ、喧嘩別れしている娘の存在が関わっていそうだが……(表題作)。すぐに思い悩むたちだが、温かい常連客に囲まれて、ひとつひとつ前向きに打開していくおはるの細腕日乗。第二幕、開店!
内容説明
どうして又兵衛さんは初がつおを受け取らないんだろう?神田鍋町で評判の飯屋「まないた」の看板娘・おはるは、隣家のご隠居宛てのかつおを代わりに預かった。当の又兵衛は知らぬ存ぜぬと取りつく島もなく、父の千吉に聞いても口ごもるばかり。責任感の強いおはるは一人で訳を探り、又兵衛と喧嘩別れしている娘の存在を知るが…(表題作)。味良し、気分良し。おはるの笑顔が福を呼ぶ、大好評書き下ろしシリーズ第2弾!