出版社内容情報
藩主暗殺の陰謀も、新吾と幻宗の力で未然に防ぎ、松江藩に平穏が訪れたかに思えた。そんなある日、奥女中付きの女中のひとりが不審な死を遂げる。その女中は懐妊しており、中絶を新吾にひそかに相談していた。理由もなく藩医を罷免される新吾。新たな陰謀の幕開けだった……。
内容説明
幻宗、新吾らの活躍により世嗣を巡る陰謀も潰え、ようやく松江藩に平穏が訪れた。嘉明公は直々に幻宗と会って礼を述べたいと、新吾に告げる。御意を伝言した新吾に幻宗は、お抱え医師を辞めろと言い放ったのだ。松江藩にまたなにかが起きるのか、それとも、新吾自身になにか問題が生じたのか…。幻宗はいったいなにを見たのか!?書き下ろし青春時代小説、シリーズ第九弾!!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編賞を受賞。時代小説シリーズの他、法廷ミステリーを始めとする幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
95
蘭方医・宇津木新吾9作目 2019.06発行。字の大きさは…中。香保は、どうしたのだろう。少ししか見なくなった残念です。藩主毒殺事件は、終わっていなくて本質は別の所に有った。その事件に首を突っ込んだ新吾は、とうとう松江藩のお抱え医師を解雇される。義父・順庵は、ガックリ。しかし、この人は立ち直りも早い、思はずオオーと声が出る(笑)。最後には、幻宗先生に助けられます。 次回は、どんな物語になるのか楽しみです。2019/11/09
真理そら
41
もう9巻目なのか…あれほどの紆余曲折を経てやっと結婚した香保の影の薄さが寂しい。松江藩のお抱えになってもそこでの人間関係も希薄なので、事件に首を突っ込んでいく新吾についていけない気がした。幻宗や間宮林蔵の思わせぶりな言動の意図をせめて読者には教えてほしい気がした。2019/07/06
ひさか
19
2019年6月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ9作目。前巻から続く松江藩の騒動にまたもや巻き込まれる新吾。幻宗に医者の本分から外れるなと言われるが、命をかけても人の無念というか、存念を明らかにしたいと考える新吾は考えると少し異常かも。松江藩下屋敷で家士に囲まれた新吾を救ったのは、自らの剣技と幻宗の乗込みでありました。新吾強い!。2023/03/19
田中寛一
15
文政13年(1830年)松江藩多岐川家の江戸上屋敷が主な舞台。藩主嘉明という名前が出てくる。こういう時代物に慣れていないのでこのような表現に慣れない。松江藩の藩主は松平家では?松江藩主に嘉明という人物名はないように思う?架空なら松江藩と言わなくても良いのでは?どなたか教えて下さい。松江藩とあらすじにあったので手にしたものからすると、残念。宇津木新吾が事件の真相を明らかにしようと、医者としての活動以上に活躍するのは面白く、武士相手にも強い!2021/10/28
terukravitz
7
図書館本★☆☆☆☆2019/09/08
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- 和書
- イタリア四季の旅 〈1〉