出版社内容情報
下っ引の音次郎は湯島天神の境内で幼馴染みのおしんを見かける。以前おしんを心ならずも怪我させてしまい、謝らずじまいだった音次郎は見失ったおしんを捜す。すると不審な動きを見せたおしんの身には、深刻な厄介事が起こっていた。北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛と岡っ引の半次とともに、音次郎はおしんを助けようと奔走する。「世の中には知らぬ顔をしたほうが良いこともある」。粋な人情裁きが大好評の書き下ろしシリーズ、第五弾。
藤井邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
下っ引の音次郎は、湯島天神で幼馴染みのおしんの姿を見かける。以前、自分を心配してくれたおしんに誤って怪我をさせてしまったことを詫びたい音次郎は、おしんを捜す。一方、北町奉行所臨時廻り同心の白縫半兵衛は、浅草の地廻り殺しの下手人を追っていた。その探索との思いもよらぬ繋がりで、おしんの身に何かが起こっていると知った音次郎は…。「私たちは咎人を作らないようにするのも役目」“知らぬ顔の半兵衛”の、粋な人情裁きが江戸に舞う!
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。「特捜最前線」「水戸黄門」などテレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
134
半兵衛さんのシリーズは何故か安心して読むことが出来る。『知らん顔』をすることが、こんなにほっこりと穏やかに沁みこんでくるのが心地いいのだ。新シリーズの5巻目、たっぷり堪能しました。特に好みは4話目の女掏摸。もう、次が待ち遠しい。2018/06/25
とし
83
新・知らぬが半兵衛手控「片えくぼ」5巻。いやいや今回も安定感バッグン「咎人を作らないようにするのも役目」良いですね。2018/07/02
一五
6
表題の「片えくぼ」音次郎よかったなぁ2019/07/19
goodchoice
4
半兵衛のひょうひょうとしたあしらいがとても楽しめる。こういうやり方はなかなかできない。2018/09/03