出版社内容情報
風野真知雄[カゼノ マチオ]
著・文・その他
内容説明
「腹を切る前に、珠子の唄を聴きたい」という岡崎玄蕃の願いを受け入れ、岡崎の屋敷に入った珠子。愛坂桃太郎、そして息子の仁吾も、珠子と行動を共にする。屋敷では、江戸城に向けられた大砲がいまにも火を噴かんとする中、ぎりぎりの交渉が続くが、ついに事態が動く。桃太郎、仁吾、そして玄蕃、用人の田所十三郎―四人の剣が閃いたのだ。無傷で屋敷から出てきたのは、はたして…?大人気シリーズ衝撃の最終巻!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞。『沙羅沙羅越え』(第21回中山義秀文学賞受賞作)など多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
113
わるじい秘剣帖「またあうよ」10巻。千賀ばばあ桃子と対面、朝比奈さんガックリ、珠子再就職、わるじい桃太郎秘剣花の舞にて、職場復帰色々ありましたが、最後は桃子の「じっじっじ」また会いたいですね。2018/04/07
タツ フカガワ
62
シリーズ最終巻は4話の連作。冒頭「ばあばですよ」は前作から続く大身旗本岡崎玄番vs目付陣との結末編で、意外にあっさりと決着した感あり。そのかわり「花の家」が読み応えがあった。相棒の朝比奈留三郎の老いらくの恋と、わけあって一時的に目付に復帰した愛坂桃太郎の初恋のひととの再会を絡めた切ない物語。口からでまかせの秘剣花の舞も、今回は何やら重みを感じるような感じないような…。2024/09/18
kei302
43
わるじいが編み出した秘剣で成敗されて、シリーズ1作目から続いていた事件とお家騒動は冒頭で早々に片付く。悪女というか妖女が怖い。15歳で既に男を操る。こんなふうに終わるのね・・・。そうそう、この話は桃さんが孫の桃子がよい環境で育つようにいろいろと画策するのがメイン。ミステリや捕物ではないのです。家族小説?2020/07/12
ひさか
30
2018年3月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ10作目にして最終巻。あ~、終わってしまいました。大団円です。桃太郎が、再就職したのは、世相の反映というか、たいへん今風な終り方です。良かった良かった。2018/05/13
美月0217
29
終わってしまった・・最後は復帰で・・今迄みたいにじいじのおんぶは見られない・・でも、結果は良いよね・・ ばあばのすべてお見通しもイイよね♪こんな奥さんいいじゃんと思うんだけど(笑)これ、ドラマにしても面白そう・・ と思ったけど、やっぱり本にはかなわないよね。そして それぞれの頭の中の想像・・?!2018/06/13