出版社内容情報
山根誠司[ヤマネ セイジ]
著・文・その他
内容説明
槙岡藩の下級武士の息子・柏木新助は、江戸に出て一流の算術家になるのが夢。そんな新助に千載一遇の好機が巡ってきた。江戸の北条家への養子入りの話が持ち上がったのだ。勇んで江戸に出てきた新助だったが、思わぬ現実が待っていた。さまざまな事情により、養子入りの話が立ち消えになったという。北城家の「厄介者」となった新助は、算術に救いを求め、関孝和の算術塾の門を叩く。大注目の時代小説新シリーズ第一弾!
著者等紹介
山根誠司[ヤマネセイジ]
1963年鳥取県生まれ。東京大学電子工学科卒業後、住友電工、東大先端科学技術センターを経て文筆の道へ。「大江戸純情算法伝」シリーズが時代小説デビューになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
15
「算法」「純情」なら読むしかないってことで、読んでみた。登場人物の顔見せと伏線張りっぽい内容だった。新助は母・妙にいつ会えるのだろうか。主人公の新助以上に気になるのは、新助が養子に行き損ねた先・北城家の長男勝弘。劣等感をこじらせて転落寸前。算額や塵劫記他算法書の問題で作中に出てきたものの解説が巻末にあるのも楽しい…楽しいのだがΣに久々に対面したような状態なので、頭の体操としてはちょっと手ごわいかもと悲鳴を上げる読者なのである。 2018/03/28
千日紅
5
★4 内容(「BOOK」データベースより) 槙岡藩の下級武士の息子・柏木新助は、江戸に出て一流の算術家になるのが夢。そんな新助に千載一遇の好機が巡ってきた。江戸の北条家への養子入りの話が持ち上がったのだ。勇んで江戸に出てきた新助だったが、思わぬ現実が待っていた。さまざまな事情により、養子入りの話が立ち消えになったという。北城家の「厄介者」となった新助は、算術に救いを求め、関孝和の算術塾の門を叩く。大注目の時代小説新シリーズ第一弾!2021/03/04
ふぅ
4
算法?巻末には問題も載せられていて、解くのも楽しそう。(よく理解出来てはいないけど(笑)面白かった) 何となく昼ドラのようなダメ息子と溺愛する母の主人公(柏木新助)へのいじめ、嫌がらせ!? その裏にはいろいろ事情はあるみたいだけど、嫌な人たちと思ったけれど、仲間も出来たり、先が気になりすぐ読み終わり。続編へ。2019/09/21
あらちゃん
3
田舎暮らしの柏木新助は算術の非凡な才能を持つ。そんな下級藩士の息子新助に遠縁の北城家への養子縁組の話が持ち上がる。江戸に出て、夢である一流の算術家になる千載一遇のチャンス。ところが、新助が勇んで江戸入りする直前にその好機は様々な事情により立ち消えてしまうことになる。厄介者として北城家に居候することになった新助は、算術に救いを求め関孝和の算術塾の門を叩く。故郷の幼馴染のたけ、北城家で下働きをする美代の存在も物語をより面白くする。気がつけば一気読みでした。2018/01/13
まさやんやで
2
★★★☆☆読了しました。 江戸中期の小説は久々な気はしました。算術という少々かけ離れた内容で理解できないとこもありましたが、物語は非常に面白い。続編へと行くのでしょうね。2018/01/14