ピアノより大きなピアニスト―年金生活者マリーヤ・ユーディナの運命

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ピアノより大きなピアニスト―年金生活者マリーヤ・ユーディナの運命

  • 武藤 洋二【著】
  • 価格 ¥4,950(本体¥4,500)
  • みすず書房(2023/11発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622096399
  • NDC分類 762.38
  • Cコード C0073

出版社内容情報

マリーヤ・ユーディナ(1899-1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。
二枚の黒衣しか持たず(一枚は演奏会用)、年金をすべて貧しい人、助けを求める人に使い、自分は病身で借金まみれ。冬物のコートがなく、リューマチなのに満足な靴もなく、賃貸のピアノの借料が払えない。無防備が人生の原則で、人の不幸を知ってしまったら、財布にいくらあるかを考えない。自分の心を裏切らない、意に沿わないことはやらない。最後まで他者救済に自分を活用し、ピアニスト以前に人間であった。
庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある〈群像〉とともにユーディナの生き方を描く。
人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。
専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。

内容説明

マリーヤ#ユーディナ(1899‐1970)。スターリン本人を手紙で批判して銃殺されず、リヒテルなどが「太陽のように崇めた」ロシアの伝説的ピアニストである。庵に住んで「窓の月」を唯一の持物とした良寛。「丈夫ナカラダ」に憧れながら、農民のための肥料設計に命を削った宮沢賢治。ベートーヴェン、カザルス、チェーホフ、石牟礼道子、樹木希林など、私たちにもなじみのある“群像”とともにユーディナの生き方を描く。人の嘆き、悲しみ、おののきを自らのものとするピアニストの音色。ユーディナの演奏は内的な力が外へと放熱し、音楽そのものとなって彼方へと向かった。専門にとじこもらず、命を使う場がピアノより大きかった比類なきピアニストの光跡。

目次

第1章 白いカラス
第2章 犬にも暖かさを
第3章 赤の他人の命
第4章 「私はまず第一に人間である」
第5章 生活と暮らし
第6章 「皆濁り」
第7章 「よく用いられた一生」
第8章 自分と身分、あるいは交響曲第七番

著者等紹介

武藤洋二[ムトウヨウジ]
1939年9月30日生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。大阪外国語大学ヨーロッパ1講座教授をへて同大学名誉教授。主として帝政ロシヤとソヴェトを拠点にして人間を追っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ほんままこと

6
非常に面白く深く複雑な味わい。文体に知性と諧謔があって読書の楽しみも大。リヒテル以上とされたピアニスト、マーリヤ・ユーディナはピアノ演奏という天賦の仕事以上に、身辺の困窮した人、犬、猫を放っておくことができない女性で、年金のほとんどをそのために使い、自分は食べる物も無い。ピアノも持てず、貸しピアノの代金さえ払えない。スターリン体制を批判し演奏者としての活動も妨害されている。魂の純度、崇高さは並外れていて、彼女に並べつつ宮沢賢治、良寛、カザルスなどが自在に語られ、よりよく生きることこそが芸術であると感じた。2024/02/05

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