出版社内容情報
今井絵美子[イマイ エミコ]
著・文・その他
内容説明
十七人の子供たちの笑い声が溢れ、今日も賑やかな養護院草の実荘。その草の実荘に薬種問屋浪花屋に奉公する徳次が薮入りで久しぶりに帰ってた。徳次が門前を潜ろうとしたとき、草の実荘の庭を覗き込む袖頭巾を被った三十路半ばの女を見かける。それからしばらくして、お夏とお冬姉妹の弟春吉が草の実荘から忽然と姿を消した。書き下ろし好評シリーズ第九弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業。画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。1998年「もぐら」で第16回大阪女性文芸賞佳作。2000年「母の背中」で第34回北日本文学賞選奨。02年『蘇鉄のひと 玉蘊』で第2回中・近世文学大賞候補作となる。03年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
98
すこくろ幽斎診療記「」9巻。今井絵美子さん10月8日に逝去されましたね、最後の作品なのでしょうか、他のシリーズ も・・・ご冥福をお祈りします 合掌。2017/11/27
たーくん
5
大勢の子供たちの笑い声や喧嘩をする声が溢れ、今日も騒がしい養護院草の実荘。その草の実荘に薬種問屋浪花屋に奉公する徳次が薮入りで久しぶりに帰ってた。徳次が草の実荘の門前を潜ろうとしたとき、庭を覗き込む袖頭巾を被った女の姿を見かける。それからしばらくして、お夏とお冬姉妹の弟春吉が草の実荘から姿を消した。書き下ろし好評シリーズ第九弾。 2018/10/06
なお
5
ちょっとモヤモヤした終わり。 この先どうなるんだろうって思ったけど、今井さん、亡くなられたんですね。残念です。2017/12/01
ツキノ
5
待ってましたの第9弾「祓川」(みそぎがわ)。「人って、なんて逞しく、しかも人情深く強いのであろうか」というお辰の感慨。我らすこくろ一族というのもいい。これまでに描かれた内容もあらすじがうまく差し込まれていて、すこくろ一族の変化もわかる。2017/10/13
羽衣慈
2
このシリーズはこれでおしまい。 この先も読みたかったけれど作者の今井さんがお亡くなりになってしまたので。ご冥福をお祈りいたします。2020/08/04