出版社内容情報
幡 大介[バン ダイスケ]
著・文・その他
内容説明
溺れる犬を助けて役宅に連れ帰った放蕩同心、八巻卯之吉。銀八や美鈴からまたいつもの遊興かと呆れられるものの、吉原通いも忘れるほどの犬可愛がりは止まるところを知らず、ついに自らを「お犬掛」と称して恵まれない犬の救済に乗り出す。奔走する卯之吉の前に、大事件ならぬ犬事件が起こる―将軍の愛犬“お珠様”が行方知れずになったのだ。累計六十万部突破の大人気シリーズ!
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員、CM製作会社に勤務。1995年、文筆業に転じフリーライターとして活躍。2008年、「天下御免の信十郎」シリーズ(二見時代小説文庫)で時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
115
大富豪同心「お犬大明神」21巻。美鈴さん、荒海ノ三右衛門さん共々物言わぬ小房丸の大活躍?はたまた卯之吉さん大好きな夜遊びせずに、早起きとはビックリですね次回どんな展開になるのか楽しみですね。2017/10/15
sin
58
嗚呼、笑った!いや笑いを堪えてニヤニヤがとまらない。今回はお犬…ある晩、拾い預かることになった犬に感化されて、卯之吉は江戸の庶民の役に立とうと自らお犬掛同心を名乗り町の番屋を訪ね歩く、折しも大奥中臈が宿下がりの際に上様から賜ったお犬様を失い、お犬掛同心八巻は懸賞金を出しお犬様御輿を仕立てて江戸の町を練り歩く、お犬様失踪の裏で暗躍する大坂の盗っ人とそれを操った黒幕の悪巧みを、悪党の勘違いだが、どうするつもりもなく追い詰めていく辣腕同心八巻の迷推理が冴える(笑)2023/02/09
yamatoshiuruhashi
53
シリーズ21作め。将軍寵愛の犬が行方不明になる。実はそれに柳栄の権力争いが関わっているのだが、卯之吉の関心事は今回は犬、自ら「お犬掛同心」を任じて自分の嗜好のままに突っ走るのだが、これがまた事件の解決につながる。都合のいい筋立てだがそれがまた面白い。大奥の仕組み、大阪と江戸の経済関係。面白い蘊蓄を広げながら、時代考証として読んでも面白いユーモア作品。家で読んでいたから良かったものの、電車で読んでいるなら気持ち悪い爺さん扱いされるほど笑った。2023/09/23
はにこ
37
卯之吉はお犬掛同心になったらしいwお犬の面倒をみたり(ほとんど銀八と美鈴だけど)お犬を探したり、まぁ賑やかだったわ。大騒ぎしているうちに解決したイメージ。敢闘賞は小房丸。賢いワンちゃん。敵を怒らせちゃった卯之吉に次は何が襲いかかるのかなぁ。2021/10/20
Makoto Yamamoto
31
今回も大いに笑ってしまった。 ありえないことではあるが、面白い。今回はお祭りが大好き人間の卯之吉が大活躍。 将軍の愛犬お玉様が行くへ不明になり、それを当然卯之吉ファミリーが。。。 2023/11/12
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