出版社内容情報
黒木久勝[クロキ ヒサカツ]
著・文・その他
内容説明
最愛のひとは、父の仇だった―吉原での香競べの帰途、秘蔵の伽羅・黒影夜叉を狙って襲ってきた長谷川一馬と対決し、斬られたおりん。絶体絶命のところで真木野左内に救われるも、薄れゆく意識の中で嗅いだ左内の匂いは、おりんに残酷な事実を突き付けた。追い打ちをかけるように、突如おりんの目が見えなくなる。一方、市中では凶悪な企みが着々と進んでいた。江戸が香るシリーズ、完結!書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
黒木久勝[クロキヒサカツ]
1973年、大阪市出身。高校卒業後、映画『東京フィスト』のスタッフとして参加するために上京。以降、塚本晋也監督の助監督を務める。フリーのディレクターとして、テレビ番組制作に従事。2007年、映画『悪夢探偵』で脚本家デビュー。2015年、「鬼がらす恋芝居」シリーズ(双葉文庫)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
7
おりんと左内の悲恋ではなく丁子屋の一方的な悲恋がクローズアップされるとは…。両親の結びつきは陰陽香木による必然だったのね。このシリーズは完結してしまったけれど香を中心に置いたお話は少ないので、桃里主役の続編など始まると嬉しいなあ。カバー絵の花菖蒲は美しいけれどおりんが美しく見えないのが気になる。2018/01/11
天笑院たか姫
5
シリーズ完結編。父の仇の長谷川一馬との対決には、やはり真木野左内が現れ、おりんは、又危ういところで救われる。丁子屋一味の巨悪な企みに、香で報いるおりんたち。結末は、あっけなかった。もっと趣向を凝らして欲しかった。再会まで描いて欲しかった。2017/08/08
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- 和書
- あの世の話 文春文庫