出版社内容情報
稲葉 稔[イナバ ミノル]
著・文・その他
内容説明
麹町の裏小路で干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」を営む八雲兼四郎。寡黙な兼四郎はかつて凄腕の遣い手として鳴らしていたが、ある事情から剣を封印していた。しかし、思わぬ巡り合わせから町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を討つ“浪人奉行”に。己の苦い過去と決別すべく、兼四郎は再び刀を握る―。どこまでも強く、どこまでも凄まじい傑作剣戟シリーズ、ここに誕生!超期待の第一弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
100
浪人奉行 一ノ巻。面白く読めますね、兼四郎さん表裏の差が良いですね、次巻も官兵衛さんと絡んでくるのか楽しみです。2017/09/09
やま
63
① 居酒屋「いろは屋」を営む浪人奉行、八雲兼四郎の活躍の物語です。江戸有数の大店で呉服木綿問屋の主、岩城枡屋久右衛門が、盗賊がはびこる江戸をなんとかしたいと、麹町八丁目にある栖岸(せいがん)院の住職、隆観(りゅうかん)に相談する。隆観は、剣の師匠である長尾道場の娘を自分の不注意から殺されたことで、いまではしがない居酒屋の亭主に納まっているが、かつては江戸で名の知られた剣客の八雲兼四郎を浪人奉行として、世にあぶれた悪徳浪人の成敗にあたらせることを提案する。→2022/10/21
とく たま
7
装丁された表紙デザインの波柱が如何にも時代劇感でおもしろいですね。訳ありで質素な呑み屋を営む浪人。お約束どおり腕が立つ!田沼意次時代終焉後の恐慌続きで世が荒れた時代。呑み屋の浪人に悪鬼夜行を働く奴らの粛清の頼みが舞い込んだ。まだ人物たちに整わない感があり、シリーズ物にて追々に固まって来るのかな?!次読むよ2024/05/15
ひさか
5
2017年3月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ1作目。悪を成敗する、ストレートなお話だが、楽しめました。浪人奉行というのは、浪人が奉行をやってるという意味なのか?。浪人を取り締まる奉行では無いわな。あまり意味のない乱暴なタイトルだと思います。2017/06/30
犀門
2
#076★★★★☆また新しいシリーズが始まりましたね。設定は嫌いじゃないので、今後も読みますよ。2017/05/04