出版社内容情報
小杉健治[コスギ ケンジ]
著・文・その他
内容説明
シーボルト事件の咎で上島漠泉は表御番医師の座を追われ、その娘・香保も新吾のもとを去っていった。そんなおり、幻宗の施療院に、血を吐き行き倒れていた男が運びこまれた。高野長英は消化器からの失血を疑ったが、男は高名な漢方医に労咳の診断を受けたという…。この「誤診」が思わぬ事件へとつながっていくのだった!書き下ろし青春時代小説、シリーズ第四弾!!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
100
蘭方医・宇津木新吾「別離」4巻。主人公新吾を中心に幻宗・長英・香保・お園それぞれんの関係がなかなか進展せず又謎が深まり、面白いのだがちょっとイライラ感も・・・次巻を期待。2017/02/14
やま
94
蘭方医・宇津木新吾4作目 2016.07発行。字の大きさは…中。シーボルト事件に連座して上島漠泉は、財産を没収され屋敷を出て行きます。新吾は、香保への思いを伝えるが受け入れられず思い悩みます。そんななか義父順庵は、性懲りもなく表御番医師・吉野良範に取り入り娘お園と新吾を結婚させようとします。香保と新吾の恋はどうなるか? この本は、途中から先の筋書きが分かってきます。3分の2当たりまで読んで、紙で書いて有る読書録を調べると2016.9.15に読んでいました。またやった(;´-`) 最後まで丁寧に読みます。2019/09/27
ベルるるる
23
高野長英は、間宮林蔵の追っ手が迫り、江戸を立つ事になる。天才肌で傲慢な態度だけど、患者の事を実は考えている長英。長英のこれからの多難を思うと胸が痛む。2017/10/06
ひさか
16
2016年7月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。前作ほどの面白さがなかった。新吾自身の進展が少ないです。次作に期待します。2023/03/19
RAKUSI
11
シーボルト事件の咎で上島漠泉は表御番医師の座を追われ、その娘・香保も新吾のもとを去っていった。そんなおり、幻宗の施療院に、血を吐き行き倒れていた男が運びこまれた。高野長英は消化器からの失血を疑ったが、男は高名な漢方医に労咳の診断を受けたという…。この「誤診」が思わぬ事件へ。事件として面白かったが新吾の気持ちの部分にイライラ。香保が気がかりです。2017/03/18