出版社内容情報
坂岡 真[サカオカ シン]
著・文・その他
内容説明
女房のおぶんの出産を間近に控え、落ちつかぬ日々を過ごしていた蛙屋忠兵衛は、両国広小路で大道芸を披露していた浪人荒岩三十郎と知りあう。口入屋として借銭乞いの仕事を紹介し、荒岩との親交が深まるにつれて、その篤実な人柄と、確かな剣の腕に信を置いた忠兵衛は、帳尻屋の仲間にくわえようとこころみるが―。蔓延る悪に引導を渡す、闇の男たちの活躍を描く、大人気シリーズ、待望の第三弾!!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。四季折々の江戸の情緒と人情の機微を、繊細な筆致で綴る時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
91
帳尻屋仕置「鈍刀」3巻。ますます面白くなってきますね、忠兵衛さん熱いですね最後帳尻合わせスカットします。又さんの活躍できずと荒岩さん仲間になれずが少し残念。2016/12/30
KAZOO
89
シリーズ3作目です。相も変わらず江戸の市中にはびこる悪を退治してまわる主人公たちです。影の役割で始末を頼まれることもありますが、自分で判断して行うこともあります。今回は大道芸人をしていた人物と仲良くなりますがその人物が殺されてしまいその仇を撃つということもあります。また主人公には男の子を授かります。いつもながらですが、家族を大切にしていくのでしょう。2025/05/13
いつでも母さん
82
いつ帳尻屋の事がバレるのか心配で・・忠兵衛や左近が、やられてしまうのではないかとドキドキで読み進めてしまうシリーズの第3弾。ほんと~~に悪い奴ってのはいつでも何処にでもいるねぇ。鉄槌を下してくれるのにスカーッとするのは、私のストレスが溜まっているからなのか?おぶんが男子を出産し忠兵衛も親になった。さて、この先はどうするのかなぁ、命あってのなんとやらでもあることだし・・次を楽しみに待つとしよう。2016/10/21
ベルるるる
20
帳尻屋に新しい仲間が登場・・・と思って読んでいたら夜は目が見えなくなって殺されてしまった。とても良い人で仲間にピッタリと思って読んでいたから悲しい。おぶんの出産が近づき、居ても立っても居られない忠兵衛は連日連夜の神頼みで江戸の町を走り回って神社やお寺で祈っている。そして遂に男の子誕生。おぶんも赤ちゃんも無事でよかった!よかった!2019/04/30
ツキノ
16
「鯖屋の殺し」甚斎に惚れた女ができた。おすまと娘のおさよ。行き場を失った大聖歓喜天は浄閑寺へ。「あぶな絵のおんな」荷運びの付き添いで腕の立つ連中を集めてほしいと頼まれる。「鈍刀」忠兵衛が出会った浪人。帳尻屋の仲間になるかと思いきや…。弱い者が虐げられているのを見過ごすことはできなかったこの世に生きちゃいけねえ悪党どもに引導をわたし、地獄をみせてやらねばならぬ。それが帳尻屋の仕事。忠兵衛、初寅の四日、毘沙門天を祀る神楽坂の善國寺へ。おぶんと忠兵衛に男の子誕生。2016年7月発行2025/03/14