出版社内容情報
かつて故郷沼里を出奔し江戸で作刀の裏稼業を営む鎌幸が、湯瀬直之進に用心棒を頼みにやってきた。盗み出した名刀“三人田”をめぐり、命を狙われているという。一方、囚われの身となっていた同心樺山富士太郎は、救い出されてすぐに伝通院で見つかった身元不明の死体を見聞にいくが……。人気時代小説、シリーズ第三十二弾。
内容説明
徒目付の山平伊太夫にかどわかされた南町定廻り同心樺山富士太郎を救い出したものの、下手人の伊太夫を取り逃がしてしまった湯瀬直之進。そんな直之進の前に、名刀の贋作売買を生業とする鎌幸が現れ、用心棒仕事を依頼してきた。名刀“三人田”を所有する鎌幸を付け狙う者の正体とは!?富士太郎かどわかし事件の真相が遂に明かされる!人気書き下ろしシリーズ第三十二弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
120
口入屋用心棒「三人田の怪」32巻。「徒目付の指」の続編、完結編かな?富士太郎の誘惑から始まり黒幕を捕縛に至るまで話。直之進、佐之助、富士太郎の友情が良いですね、左之助さんが良いところで登場性格も随分砕けてきていい感じに、次巻も期待ですね。2016/03/15
ぶんぶん
20
【図書館】シリーズ、第32弾! 今回は前回の続き、あらゆる疑惑を解き明かす解決篇。 鎌幸の立場が微妙、今後も現れるか。 十三年前の事件と現在の事件を解決し万々歳と言った処です。 新たな事件が起こる次巻を楽しみにしよう。2023/09/14
あかんべ
6
富士太郎、直之進、佐之助の友情がいい。「おいらは倉田佐之助だよ剣法」も悪くないぞ。なんてあの佐之助が言うとは思わなかった。丸くなったなあ。2015/09/29
蕭白
5
時代ミステリとしても十分に楽しめました。登場人物たちの成長が嬉しいです。2015/08/29
わたしは元気
4
富士太郎さんの結婚はなかなか進まないですね。 楽しみにしているのですけど。2023/03/11