出版社内容情報
両国橋広小路で出会った浪人を飲みに誘った左門は、侍の集団から襲撃を受ける。首尾よく撃退し、その浪人弥彦を一旦匿うことにした左門だが、弥彦を狙う集団は、執拗に魔の手を伸ばしてくる。その裏には、弥彦の元いた藩内の抗争があった。稀代の無頼漢、三日日左門の活躍を描く、人気シリーズ第二弾!!
内容説明
両国広小路の見世物小屋に赴いた三日日左門は、小屋で下働きをしている浪人弥彦源内と知り合う。佇まいに惹かれるものを感じた左門は飲みに誘うが、その途上で弥彦を狙う侍の集団の襲撃を受ける。襲撃をやり過ごし、弥彦を匿うことにした左門だったが、この一件が、蓮助を当主に据えた青砥家をも巻き込む騒動に発展していくのだった。稀代の無頼漢、三日日左門の活躍を描く、渾身のシリーズ第二弾!!
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2011年「返り忠兵衛 江戸見聞」シリーズにてデビュー。「素浪人半四郎百鬼夜行」シリーズ(講談社文庫)が「この時代小説がすごい!2015年版」(宝島社)にて文庫書き下ろし部門5位に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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poefan
3
事の起こりは悲惨だが、左門が関わると最悪の結果になる寸前のおおよそのところで事件が解決する。それなのに殺陣に迫力があっていい。人や事件を蹴飛ばしながら個性ある人物たちの中で光り始めた左門は面白い。2015/08/08
kazukitti
1
1巻よりもキャラも分かり易くなって、継続してるので掴み易くなってる所為もあって話も含めて読みやすくなってる感じ。前巻で終わってたと思った話が引き続きってのはアレwだけど、構造的にはシリーズ展開するかどうかの数字関係その他でのクリアがされた、ジャンプの10週ハードルイベントとその後の展開のための布石イベントって巻なのかな。なんで前回の話含めて、三竦みになってる、左門含めたダメ御家人のその後の流れをやってるってことか。半分が前からの繋がり、半分がゲストの浪人の藩の世継ぎ騒動で三竦み崩壊。後味もキリも好しw2019/05/25