内容説明
浜町堀の稲荷堂で倒れていた旅姿の女を助けた岡っ引の弥平次は、傍らに寄り添う幼い娘おつるを連れて小石川養生所に担ぎ込んだ。左腕に三分二筋の入墨のあるその女の名は“弁天のお染”、江戸所払いになっていた女掏摸だった。己の死期を悟り、三年前に攫ったおつるを親元に帰そうと江戸に舞い戻ったお染。その願いを叶えるため、弥平次はおつるの親を捜しはじめるが…。これぞ人情捕物の決定版、人気シリーズ第三弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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