内容説明
旗本家を廃嫡され、生き物捜し屋を始めた椎名貫太郎は、逃げたカラスを追ううち手代殺しの濡れ衣を着せられてしまう。南町奉行所与力・宝妙寺捨六の名推理によって疑いが晴れたのも束の間、女房の千帆と倅の千吉が流行り病で倒れ、懐の寒さに途方に暮れる貫太郎。そんな折、馴染みの野良猫・茶々丸が小判を持ってきてくれた。だが、その金の出所には曰くがあり…。好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
小早川涼[コバヤカワリョウ]
三重県伊勢市生まれ。愛知教育大学心理学教室卒。日本推理作家協会会員。三重県文化賞文化新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コージー
16
登場人物たちがいい。旗本家を廃嫡された貫太郎は、自分の不甲斐なさをよく知っているし、でも自分の生き方にはブレがない。だからだろうか、田沼様も捨六も春平もなんだかんだと世話を焼いたりしてくれる。いきもの草紙だけに、茶々丸や六郎太の働きも欠かせない。続き、出ますよね。2014/09/15
mikipon
8
浪人暮らしと言っても、主人公の周りには、同心や与力、そして天下の田沼まで様々な有力者がいてかなり恵まれている。これも人徳?2巻目に入ると、主人公は実は、動物では?というほど、飼い犬や猫が良い働きをしていて魅力的。犬を使った捜査は、当時だと最先端かもしれない。2014/12/08
豆乳くま
7
全く合わずギブアップ2021/10/04
高橋 (犬塚)裕道
7
星3。面白い。まだこの先がある筈だ!ここで終わっては大きな流れか途切れて尻切れとんぼではないか!然しどこを探しても見つからない。これから益々面白くなりそうなんだけどなあ〜。2018/06/04
めにい
4
1巻目は確かに読んだのに、全く覚えていなくてもう一度読み直した。最初の3行で読んだのは思い出したが、結末がわからないということで結局すべて読む。なかなか面白い展開で次巻も期待したい。2014/07/18
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