個人化するリスクと社会―ベック理論と現代日本

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個人化するリスクと社会―ベック理論と現代日本

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653911
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C3036

出版社内容情報

90年代後半以降、日本社会は「第二の近代」へと突入したと言える。労働の柔軟化、未婚化・晩婚化の進行、社会的孤立、自己責任論の跋扈など、さまざまな領域において生じた一連の現象を、本書では個人化という統一的な観点から説明を試みる。現実・理論・政策を包括的に把握し、日本社会の進むべき方向を照らし出す。

内容説明

「自由な選択」のゆくえとは?「われわれの未来」を切り拓くために、近代にひそむ根源的なパラドクスに挑む。

目次

ベック理論とゼロ年代の社会変動(ベック・テーゼを問いなおす;個人化論が受容された背景 ほか)
第1部 個人化する日本社会の課題(社会学史における個人と社会―社会学の課題の変容とそれへの理論的格闘;社会の構造変化と家族―「家族の機能」再考;日本型企業社会とライフコース―その成り立ちと個人化による揺らぎ;資本主義経済システムにおける人間関係の外部性)
第2部 個人化という謎を解き明かす(後期近代における監視社会と個人化―子どもの「見守り」技術の導入・受容に着目して;個人化社会における孤立と孤立死;道徳による貧困層の分断統治―一九世紀福祉史と個人化;日本型市民社会と生活保障システムのセカンドモダニティ―二つの個人化と複数性の条件;個人化のパラドクスを超えるために)

著者等紹介

鈴木宗徳[スズキムネノリ]
1968年生まれ。1999年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

7
希望を述べよ。2015/02/28

Y10i

2
個人化についてたどる。リスク社会において中間でセーフティネットとしての役割を持つ家族とのつながりも分裂してきた現代。ベックの解く第一次近代、第二次近代に区切りをつけると、前者は封建体制の中ぱとろなーじぇという無償のアリストクラシーに基づいた慈悲でその役目をたどっていた、市民社会互酬性の思想、観点から生活保護バッシングのような性格が色濃くでて労働者のコモディティ化は自己責任の桎梏を据えた。2015/03/28

Akinobu Otani

1
良書。2015/03/03

MaRuTaTSu

0
「自立とは依存先を増やすこと」であり、”自立”といわれるのは、実は膨大なものに依存しているにもかかわらず「私は何にも依存していない」と感じられる状態のこと。2016/05/23

0
自己責任論  自分の選択の結果 だけどその選択は限られた選択肢のなかから 限られた資源のなかから 2021/06/25

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