内容説明
五歳のとき乳母と墨田堤に花見に出かけ、行方不明になった如月剣四郎が、八年ぶりにひょっこり屋敷に戻ってきた。その間、盗人の浪人に育てられていたらしいが、今や中西派一刀流の免許皆伝を得るまでに成長。旗本の四男という気軽さから、昔の仲間と義賊黒猫組を再結成する。著者渾身の書き下ろし長編時代小説第一弾。
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務を経て、ミステリーやホラー小説を執筆。最近は時代小説で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
7
旗本の4男坊が、幼い頃殺された男の顔に驚き迷子となり、盗人の見張りをする浪人に育てられる。善悪の境がうすい主人公。人を殺した後ですぐのんきな思いが浮かぶ。ちょっと精神的に怖い。2015/03/15
文句有蔵
3
面白かった!設定や進行にやや無理があるが、そんなことを言っていてはテレビドラマも見れぬ(笑)むしろこれぞ痛快娯楽小説というもの☆このところこの作家にハマって貪り読んでいるが、初めて「最強の剣士」ではないヒーローが出てきた。この作家に限らず、剣士が主人公だと、どんな剣客が相手であろうとも格段に腕の差があって、いつだって勝負は一瞬の内についてしまうのだが、そうでないところがハラハラしてよかった。チームによって難から逃れたり被ったりするのが、「一人は皆の為に。皆は一人の為に」という結束を思わせて心地よい。2014/12/29
へたれのけい
2
黒猫組のみんなの個性が更に出てくれば、こりゃ、面白くなりそうだな。2013/11/15
すぴか
0
シリーズ第一弾。神隠しとかのあたりはちょっとふわふわしてた気もしたけれど、お話は良かったです。旗本なのに盗人集団黒猫組のメンバーでもあるのがなかなか面白いです。2014/05/09
M2
0
旗本で盗人は無理があるんじゃ?と思って読んだら納得できる展開で面白かった。続編を読むのが楽しみ。志乃さんとの再会希望。2011/07/30
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