内容説明
はぐれ長屋(伝兵衛長屋)に遊び人ふうの男二人と無頼牢人二人が越してきた。彼らは住人に乱暴狼藉を働き長屋を出て行けと脅す。訳あって長屋の者たちと揉めごとを起こしているのでは?怯える住人たち。そんな折、源九郎と菅井が連中の一味らしい牢人に襲われる。裏で操る黒幕がいるのでは…と苦悶する源九郎。果たしてはぐれ長屋を守り切れるのか。大好評シリーズ第十三弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪・人情時代小説で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
37
はぐれ長屋の用心棒「長屋あやうし」13巻。今回の事件足元から火が付いた、地上げ屋事件、さすがに嫌でも無報酬で用心棒。ま~最後に店賃3ヶ月分が無料になったから良かった良かった。2014/01/06
史
3
長屋最大の危機に、長屋の民は打ち勝つ。2021/12/31
nyaboko
3
長屋を買い上げようとする悪人からなんとか守る話。長屋の空気がどんどん悪くなっていく過程がおもしろかった。途中からはいつものパターンでシャンシャン。冒頭の嫌がらせで岡っ引きが出てこないのにビックリ。あの程度は個人でなんとかせにゃならんかったとは、江戸時代は大変だ・・・。2012/09/15
まりりんりん
3
長屋が危ない! 源九郎たちの前に現れたのは目的が今ひとつわからないやくざな連中。そしてついには差配までそいつらに交代するという。 源九郎たち「はぐれ長屋の用心棒」は地主の三崎屋へ乗り込むが・・・。 途中からとんとんと話が進んで、最後はようやくすっきり解決。黒幕がどうしても長屋を欲しかったわけが意外に平凡でちょっとがっかりでしたが。2011/08/24
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
大家といえば親も同然。江戸時代は文字通り大家さんが親代わりで、住人が何かしでかすと連帯責任だったらしいですね。そんな大家(差配ともいうらしい)も地主から雇われているわけで、この地主が目を付けられたのが今回のお話「長屋あやうし」。気持ちよく住んでいるところを嫌がらせで追い出そうってんだから、まるで昭和~平成の地上げだ。今回は誰が危ない目にあうかと思っていたら長屋の他の住人がやられた。勘弁してほしいな。 2012/09/16