内容説明
両国広小路で居合を見せていた菅井紋太夫に挑戦してきた子連れの武士。話を聞くと藩を二分する権力争いに巻き込まれて江戸へ出てきたらしい。藩の騒動に巻き込まれるのを恐れ、助太刀を渋っていた華町源九郎だったが、二人の懇願に立ち上がる。一刀流の遣い手三人に、鏡新明智流、田宮流居合が立ち向かう。大好評シリーズ第十一弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪・人情時代小説で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
42
はぐれ長屋の用心棒「雛の仇討ち」11巻。今回は菅井紋太夫が主役、江戸に親、兄の仇討に江戸に出てきた子連れの武士の助をするが、藩の権力争いが絡んでいる、紋太夫さん剣戟場面が多数あり。藩との折衝(用心棒)はやはり華町源九朗さんの出番でした。2014/01/09
史
4
死して悪を打ち消し、その死を尊ぶために長屋の民は助成する。2021/12/30
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
今回は身内ではなかったが長屋で一緒に暮らしていると情もわくな。仇持ちの志乃が健気で、今回の主役ともいえるのだが、もう少しセリフを与えてほしかったな。独り者の菅井の切なさだけが残った一冊。2012/09/09
nyaboko
2
年寄ズ頑張る。今回は長屋に転がり込んできた仇討の叔父姪の世話を焼く話。姪っこにメロメロな菅井が新しいwww 最後切なそうな菅井がかわいかったので、ぜひのちのち彼の元に幼女が転がり込んでパパになればいいと思う(ぇ 全体的に藩の騒動が絡んでいるので面白くなりそうなのに、源九郎連中は終始剣を交わしてばかり。そこが残念だった。2012/09/05
まきはは
1
菅井さん、大好きです。2009/11/24