内容説明
鎌倉河岸で大工の留吉が殺された。背中を袈裟懸の一太刀で斬られており、金も盗られていないことから手練れによる辻斬りとされた。探索を命じられた北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛だが、その前にひとりの女が現れて…。世の中には知らん顔した方が良いことがある、と嘯く半兵衛の人情裁きが冴える!好評書き下ろし時代小説第三弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chacha
7
シリーズ3 今回はことの背後に女の悲しみがある 半兵衛の知らん顔をしていた方が良いことがある。の通り私は知らないよと事件を閉めていく。「御落胤」はあまりにも身勝手 棄てたり勝手に連れ去ったり 果たして幸せはどこにあるのか。2023/05/02
zuccalove
3
図書館。 せつない。とてもせつない。 シリーズの続きが気になります。2017/08/11
トラジ
2
半兵衛の人情裁き。知らないふりが堂に入ってきた。2017/04/06
あかんべ
2
このシリーズの中で最も好きな話だったのが、「閻魔堂」。悪がとことん悪。そして下手人が誰か分からない。そしてどう知らん振りするか?うまくできた話だった。2013/06/18
黒柴わん子
1
知らぬが半兵衛シリーズ3作目。4話で構成される今作は、夫を思う妻の愛情、御家人と町民との立場の差が生む悲しい事件。どの時間も最後は知らん顔の半兵衛さんで通す人情派。今回は岡っ引きの半次が療養所のお世話になり、お鈴さんも出てくる。療養所繋がりで悲しい話に遭遇する。それにしても、新吾は若さからか、迂闊だなぁ(笑)2017/04/06
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