内容説明
押し込み強盗を働いて捕らえられた男が牢内で死んだ。牢医師も務める町医者千鶴の見立ては、烏頭による毒殺というものであった。南町奉行所同心の浦島亀之助は、千鶴の治療院に出入りしている御家人の菊池求馬の助けを得て探索をはじめる。医学館で教授方だった父東湖の遺志を継いで、女医となった千鶴の活躍を描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
57
10年前のレビューは無。老いたオツムで書くには忍びないが、子供達が軸になっての4話どれもこれも私好み。千鶴の幼い頃の切なさもあったが父娘の愛情にじんわりときた。父親への仇討ちができてどれも本望。求馬さんの想いはもう少し先のばしにして欲しかったなぁ2023/04/05
calaf
21
烏頭って初めて聞いたけど、そんなに猛毒なんだ...(ネットで検索)...あ、トリカブトの事か (^_^;;;2013/12/18
むつこ
19
シリーズ第2弾。亡父の真相が明らかになる巻。藤原さんの作品はこのシリーズが初。お固い雰囲気から主人公に共感しにくいけど、女医だからこのぐらいがちょうどいいのかもしれない。ちょっと引いた目でみれば、江戸っ子らしいおせっかいのはねっ返り、何をしでかすかわからないから風のように現れる求馬のボディーガードに恋の予感が・・・やった!ラブが出てきた。2015/02/20
RED FOX
13
「もともと、私、あんなお方と暮らせるようにな身分じゃなかったんですもの」シリーズ2。遠島間近の女囚に記憶喪失の人探しを頼まれた千鶴は…。1話が80Pくらいなので外出時の読み物にぴったり。しかし、泣いてしまうので隠すのが大変。2020/02/04
オレンジ。
13
第二弾。千鶴の父、東湖の死の真相が・・・その父との幼い頃の想い出に、私と父とのことが重なって涙。おんぶが懐かしい。求馬との間が近くなってきた♪2016/07/09