「姐御」の文化史 幕末から近代まで教科書が教えない女性史

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「姐御」の文化史 幕末から近代まで教科書が教えない女性史

  • 著者名:伊藤春奈【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • DU BOOKS(2019/10発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866471037

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内容説明

時代劇とフェミニズム!?
「啖呵(タンカ)」を武器にホモソな社会と闘った姐御は、
日本の伝統的なフェミニスト!?

日本のお家芸「異性装」、近松作品から続く「シスターフッド文化」など。
時代劇(股旅モノ)、やくざ映画を、史実と、フェミニズム視点で読み解く。

女子にも爽快、時代劇、任侠映画、股旅入門!
モデルとなった実在の姐御、姐御女優、女実業家たちの数奇な人生とは

フィクションと史実をもとに、かっこいい姐御像を探る刺激的な1冊。

【おもな内容】
・ワンダーウーマン、キャプテン・マーベルにも影響を与えた?日本の「ANEGO」とは
・日本のお家芸「異性装」(男女逆転劇)がもたらした解放感
・近松作品から続く、日本の「シスターフッド文化」
・モデルとなった実在の姐御、姐御女優、姐御実業家たちの数奇な人生
・いまこそ観るべき「やくざ映画」「股旅もの」
・「男らしさ」を否定した戦前の人情作家・長谷川伸から、フェミニスト監督・加藤泰のすごさ
・日本にも、かっこいい女たちの生き様があった!
・ユニセックスを売りにした美空ひばりの魅力
・明治の「良妻賢母」教育が諸悪の根源…? etc



ブックデザイン:川畑あずさ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

28
サブタイの「教科書が教えない」がポイント。男性社会と戦う富裕層の高学歴女性達、青踏社のような婦人活動家ではない人達に焦点をあてた本。女侠客や芸者たちの姉御達を紹介している。最も興味深いのはシルクハットの女親分のイト。今で言うところのトランスジェンダーで写真が残っているが短髪で紋付袴。大正時代にこんな人がいたとは。結婚して子を生むが離婚。鉄工所のあらくれものの肉体労働者をまとめあげ起業、財をなし、今でも残る幼稚園、高校を設立する!すごいっ!最後は美しい女性に看取られる。朝ドラ化希望。2019/12/02

更紗蝦

27
時代劇やヤクザ映画のような創作物に準拠した内容であるため、「文化史」や「女性史」というより、「姐御キャラクター図鑑」のような印象を受けました。実在した女性も取り上げてはいますが、それもやはり「その女性をモデルとした小説や映画の存在ありき」の解説です。幕末から近代にかけての日本人の「女性観」を分析した本としての読みごたえはあるのですが、どちらかというと「萌えの系譜」の一側面を捉えた本という感じです。2020/01/10

jamko

12
面白すぎて一気読み。江戸から近代まで、題材化されるほどの女傑たちと、肉体労働の女たちと、自らも性差別著しい業界で働きながら彼女たちを演じた女優たち。忘れ去られるには惜しすぎる女たちの物語がぎゅうぎゅうに詰まっててほんとよかった!まえがきに人見絹枝についての記述がある。〈人見は女子スポーツの黎明期、常に女性蔑視と偏見にさらされたが、「いくらでも罵れ。わたしは甘んじて受ける。しかし、私のあとから生まれてくる若い女子選手や、日本女子競技会には指一つ触れさせない」と啖呵を切ったこともある。〉いきなり泣かされる…2020/12/31

さとちゃん

8
期待していたものとはちょっと違ったけれど、面白く読了。「文化史」と銘打たない方がよかったのでは? 2022/07/07

Aby

7
実在・フィクションのカッコイイ女性「姐御」を,江戸時代から昭和初期にかけてジェンダーの視点から探る.自己決定には,経済的自立が不可欠だ.明治に入ってからの「女権」排除,家父長制と「良妻賢母」教育は,本当にダメな仕組みを作ってきたな.2022/09/18

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