創元推理文庫<br> 幽霊ピアニスト事件

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創元推理文庫
幽霊ピアニスト事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488234034
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

青年ピアニスト、アルトゥアは死んでから50年後の世界にいきなり蘇った。音楽大学の学生たちと知り合い共同生活をはじめるが、常に古風な舞踏会用ドレスを着ている少女や、双子の霊媒たちと過ごす新しく愉快な日常には、なぜ事件ばかり起きるのか。音大でのリサイタルの妨害や美人ピアニスト殺し、そして自分が蘇った理由を解明するため、幽霊ピアニストは音大生たちと走る走る! 再会の秘密をめぐる、心に響く傑作ミステリ! 訳者あとがき/文庫版訳者あとがき=酒寄進一
(単行本版タイトル『この世の涯てまで、よろしく』改題・文庫化)

内容説明

青年ピアニスト、アルトゥアは死んでから50年後の世界にいきなり蘇った。音楽大学の学生たちと知り合い、共同生活をはじめるが、常に古風な舞踏会用ドレスを着ている少女や、双子の霊媒たちと過ごす新しく愉快な人生には、なぜ事件ばかり起きるのか。音大でのリサイタルの妨害や美人ピアニスト殺し、そして自分が蘇った理由を解明するため、アルトゥアと音大生たちは走る走る!

著者等紹介

キアンプール,フレドゥン[キアンプール,フレドゥン] [Kianpour,Fredun]
1973年、トイツで、ペルシャ人とドイツ人の両親のあいだに生まれる。ハノーファー音楽大学でピアノを学んだのちソロ活動に入り、ベルリン・フィルハーモニーのホールや、2000年のハノーファー万国博覧会ドイツ共和国館などで演奏している。01年から08年までカナダの企業で経営コンサルタントとして働き、そのかたわら『幽霊ピアニスト事件』を執筆し、2008年に上梓する

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けろりん

49
【第142回海外作品読書会】音楽大学でピアノを学び、演奏活動を経て、経営コンサルタントへと転身。大学時代から構想を練っていた物語を、コンサルタント時代にこつこつと書き続け、出版に至った本書の作者、フレドゥン・キアンプール。彼の出自、経歴が既に興味深い一遍の物語だけれど、その経験が盛り込まれた『音楽ミステリー』。楽曲、音楽家、演奏法のトリビアが随所に鏤められ、巻末の訳注やリストに助けられながら読了。訳者が本書と出会った経緯を綴ったあとがきが、本文に匹敵する面白さ。2019/10/05

絹恵

42
人間が芸術を生み出すのなら、芸術を罪深くしてしまうのも人間でした。それでも誰に何の事情があったとしても、自分の愛するものを信じればいいのです、この世の涯てまで。きっとそこから終わらない芸術は始まるのだから。そして言葉が死んでも、きみの眠る音楽を聴きながら来世を待ちたい。(原題『Nachlebem(来世)』、単行本版『この世の涯てまで、よろしく』を改題)2015/10/29

山のトンネル

6
50年以上前に死んだ青年ピアニストがある日突然現代に蘇った。 本人にも事情がよくわからないまま、とりあえず音楽大学に紛れ込み、風変わりな友人たちとの日々が始まる――ところが、同時に蘇っていたある危険な人物が犯罪を犯し始める。2022/04/11

カーメンホワット

6
読みながら体が図書館のピアノのDVD棚へいくのをとめられなかった(笑)出てくる曲を俺知らなすぎて2016/03/16

蕭白

5
序盤につまづいてしばらく積読状態でしたが、いざ読み進めてみると、ぐいぐい引き込まれていきました。主人公が生き返った理由や作中に起きた殺人事件の動機などイマイチ納得できない部分もありましたが、物語全体としては面白かったです。2018/01/06

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