出版社内容情報
阿刀田高、鮎川哲也、戸板康二、皆川博子、辻真先、西村京太郎。日本推理作家協会で主催する「日本推理作家協会賞」を受賞した作家たちの傑作短編を集めた新シリーズ第一弾。古都金沢を舞台に繰り広げられる珠玉のミステリーを6編収録。
内容説明
加賀友禅についての資料を集めに金沢を訪れた男が、かつてこの地を一緒に旅し、翻弄された女性に思いを馳せる(「鳥瞰図」)。金沢で食品会社を興した男が、過去の行状を知る仲間との関係を断つべく殺害を企てる(「晴のち雨天」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、古都金沢を舞台にした珠玉作短編集シリーズ第一弾。
著者等紹介
阿刀田高[アトウダタカシ]
国立国会図書館勤務時代に『ブラックユーモア入門』ほかのエッセイ書を刊行。1972年に退職後は、ショートショートを中心に小説も手掛け、1979年、「来訪者」で日本推理作家協会賞を、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞する。1995年には、『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞、世界の古典に材を取ったエッセイも多い。日本推理作家協会理事長や日本ペンクラブ会長を務めた
鮎川哲也[アユカワテツヤ]
1919‐2002。戦後間もなくから別名義で作品を発表し、1956年の長編『黒いトランク』以後は、鮎川名義で本格推理を次々と発表。1960年、『黒い白鳥』と『憎悪の化石』で日本探偵作家クラブ賞を受賞する。鬼貫警部、星影龍三、三番館のバーテンが名探偵として活躍。アンソロジーの編纂や新人の育成にも意欲的で、正体不明の作家の足跡を辿ったエッセイも。2001年に第1回本格ミステリ大賞特別賞を、没後に日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞した
辻真先[ツジマサキ]
1932‐。NHKで『ふしぎな少年』などの演出を担当。その一方で、アニメの脚本を長年にわたって執筆。一方、ジュブナイルやミステリーを手掛け、1982年に『アリスの国の殺人』で日本推理作家協会賞を受賞する。牧薩次名義の『完全恋愛』で2009年に本格ミステリ大賞を受賞。長谷川伸賞、中日文化賞なども受賞し、2009年から4年間、本格ミステリ作家クラブの会長を務めた
戸板康二[トイタヤスジ]
1915‐93。歌舞伎評論家として知られていたが、1958年、江戸川乱歩の熱心なすすめで、歌舞伎役者の中村雅楽を探偵役にした「車引殺人事件」を「宝石」に発表。同シリーズの「團十郎切腹事件」その他で、1960年に直木賞を受賞した。1976年、「グリーン車の子供」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。菊池寛賞や日本芸術院賞文芸部門も受賞している
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930‐。1963年、オール讀物推理小説新人賞を受賞、翌年に初長編『四つの終止符』を刊行する。そして1965年に『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞した。社会派から謎解きものまで作風は幅広いが、1978年刊の『寝台特急殺人事件』がベストセラーとなり、1981年に『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞すると、警視庁捜査一課の十津川警部が活躍するトラベル・ミステリーが中心に。オリジナル著書は2014年末で550冊に到達している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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