内容説明
文学的死か、政治的死か。長く問われてきた謎に迫る新解釈。没後半世紀を経て見出された答。最初の五年で武士の名に恥じぬ肉体をつくり、次の五年で右翼デビュー、最後の五年で私党を結成し、切腹を果たす―『葉隠』の哲学に基づく「十五年計画」とはなにか。
目次
第1章 終わりは始まり
第2章 奇妙な年齢
第3章 二つの『葉隠』論―『小説家の休暇』と『葉隠入門』
第4章 「芥川龍之介について」をめぐって
第5章 十五年計画
第6章 『剣』をめぐって
第7章 林房雄と三島由紀夫
第8章 楯の会とは
第9章 自己解説としての『三熊野詣』
第10章 二人の武士の自刃―晴気誠陸軍少佐と三島隊長
著者等紹介
田子文章[タゴフミアキ]
昭和25年(1950)、千葉県生まれ。明治学院大学経済学部卒業。長く広告業界の一隅で糊口する。途中、衆議院議員秘書。平成10年(1998)、第十九回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞入選(『青海 音ものがたり』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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