出版社内容情報
これはなんの記憶――? 高一の雨宮さつきは、自分の記憶にない映像が頭に流れる奇妙な既視感に悩んでいた。ある日、神社で目眩に襲われると、なんと戦時中の広島で路面電車の車掌として生きる前世の姿・斎藤ハナになっていた。不慣れな勤務中、乗客の剛に助けられ、彼の優しさに心惹かれていくさつき。しかし、ハナの幼馴染・楓も剛に想いを寄せていることを知る。広島に原爆が投下される1945年8月6日が近づく中、さつきは愛する人、大切な仲間を助けようと奔走する。人を思いやる気持ちが起こす奇跡とは――。
【目次】