出版社内容情報
『幸せだ』と言い聞かせながら、主婦として埋もれた日々を過ごす西沢円香。唯一の楽しみは、端正な顔立ちの男子高校生とすれ違うことだった。そんな些細なことに幸せを感じ生活を送る中、夫が自分を裏切っていることを知った円香。すべてが狂い始めて、すべてが動き出す。そうしてまた―――巡り逢う。『京都寺町三条のホームズ』の望月麻衣が送る、初の純愛小説!
内容説明
一人娘とともに、専業主婦として平凡な日々を過ごす西沢円香。唯一の楽しみは、毎朝、端正な顔立ちの高校生とすれ違うことだった。ある日、偶然、気になっていた高校生の広瀬楓と言葉を交わすようになる円香。そして毎週水曜日、お互いに英語とピアノを教え合う約束をする。そんな日常に些細な幸せを感じていて円香だが、夫の裏切りを知ったことで、すべてが狂い始めて、そして何かが動き出す―。『京都寺町三条のホームズ』の望月麻衣が贈る、眩しく狂おしい純愛小説!
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞でデビュー。2016年に『京都寺町三条のホームズ』で『京都本大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
186
意外にもドロドロとしてビックリ。一線を越えるか越えないかで、こうも違うものなのかと…。そういう意味では和馬は女性を明らかに見下して最悪だ。円香も夫婦ならば、言いたいことをはっきり言えば、こんな修羅場はなかったのかな。そんな中、楓は過去のことがあるとはいえ、家族を尊いと思ってるのか、よその家族でも大切にしようとする姿勢が健気。楓、これから先、円香との想い出と手を繋がずに、いつか正直で感情露わに生きてほしいな。ラスト、ディベート大会での楓のありったけの想いに泣けた。2022/03/09
machi☺︎︎゛
112
望月麻衣さんの他のシリーズは好きで読んでいるけど、この本はちょっとうーんって感じだった。31歳の専業主婦の円香と17歳の高校生の楓の純愛小説と書かれていたけど、自分の子供が17歳だからダブってしまいなかなか内容に気持ちが入っていかなかった。そして夫の裏切り、、、。と続きそっちがメインになって「旋律」というタイトルの意味があまり伝わらなかった。もっとピアノや音楽の話かと勝手に期待しすぎた。2022/04/25
美紀ちゃん
103
楓くんはすごい優しさが王子様。14歳も年下だけど尊敬できる。そんな2人の出会いと別れの話。31歳の主婦と17歳男子高の少年。恋?ドキドキする。「口にしてはいけない言葉ってあるのです。」思いやりがあって、優しくて、頼もしい。楓くんは自分のことを優しい子を演じているだけの自分というものがない欠陥人間というが、違う。円香のよりどころになっている。不倫の旦那に対して、冷静に会話ができたのは、楓くんの助言があったから。とても頭の良い素敵な高校生。最後の大会のスピーチは、本当に頭良すぎる。感動した。良い出会いだった。2022/03/15
りゅう☆
95
平凡な主婦円香が夫和馬の浮気で苦しむも男子高生楓に心救われる話。和馬と浮気相手美華がサイアク。ゲスすぎる。モラハラ夫の妻への言動が酷い。子供と遊んでるだけだろだと?ならお前が1日中子供の世話をしてみろよ。専業主婦舐めんな。ある日、円香は高校生だけど大人びてとても丁寧で周りが読める楓と知り合う。楓は父から傷つけられた過去がある。円香がピアノを、楓が英語を教える時間がとても心地よいものに。和馬の裏切り、美華の嫌がらせにムカつくもさっさと別れる決断はいいと思ったのに、正論派楓ってば自分の気持ちを抑えて諭すって→2022/07/25
モルク
84
31才の専業主婦円香。大手企業で勝ち組の夫と幼稚園児の一人娘とともに一軒家に住む幸せな主婦のはずだった。世間が狭い、話が面白くないと夫から蔑まれ、そんな時出会ったのが有名進学校に通う楓、円香は楓にピアノを楓は円香に英語を教えるという関係になるが、端正な顔をし、非の打ち所のない好青年楓にも家庭の事情常にいいこを演じるという辛い思いがあった。そんな中夫の不倫が発覚…どうする円香。今の生活を幸せと続けていくのか。それとも…不倫相手の暴走が怖い。夫よ、これで許されたと思うなよ!2024/05/10