出版社内容情報
理由ありにはエロスあり――江森晋也と沢口美知子は食事をした後、瞬く間に男女の仲になった。そこにはそうなる理由があった。晋也も美知子も既婚者だったが、互いの配偶者が銀行の上司と部下の関係で不倫をしていた。それが発覚したのは車で事故を起こし、不倫のふたりが下半身ムキ出しの状態で亡くなっていたからだった。「セックスレスだったのはそのせいか」。持っていき場のない嫉妬にかられ、この世に残されたふたりは車で同じ行為に及び……背徳と荒淫のオリジナル官能短編集。
内容説明
妻の祥子は35歳の人気ニュースキャスターである。番組では知的イメージを出すため伊達メガネをかけているが、居酒屋で男の一団が「あの顔でフェラしてくれたら」と妄想して盛り上がっているのが聞こえた。これまで拒否されるのが怖くて、ごく普通のSEXしかしてこなかったが、今夜はメガネをかけさせて…卑猥な言葉を言わせよう(「変身」)。ほか、妻を亡くした男が、とある未亡人と奇妙な連帯感で燃え上がる表題作など、そそるシチュエーションを揃えた上質エロス短編集。
著者等紹介
雨宮慶[アマミヤケイ]
1947年広島県生まれ。76年のデビュー以来、フランス書院文庫を中心に意欲的に発表し続けた著作は100冊を超え、多くの読者に支持されている。官能小説界の実力派(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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